「赤えんぴつ in 武道館」2月10日公演のアンコールより。(Photo by RyuyaAmao)

バナナマンがコント内で扮するフォークデュオ・赤えんぴつが2月9、10日に東京・日本武道館でライブ「赤えんぴつ in 武道館」を行った。

「赤えんぴつ in 武道館」の9日公演は赤えんぴつ初の単独公演として開催され、10日公演は「赤えんぴつ+α」と題してバナナマンにゆかりのあるゲストがさまざまな形で登場した。

9日公演では、赤えんぴつがアリーナ中央ステージに登場。おーちゃん(設楽統)が「ライブハウス武道館へようこそ!」と叫び、2人は「いちごみるく」「バイバイ」などの初期の楽曲で、観客に閉塞感漂う世界観を提示した。

本公演にはバンドメンバーとして、バンドマスターのサイトウ"JxJx"ジュン(YOUR SONG IS GOOD)、冨田謙、村田シゲ(□□□)、吉澤成友(YOUR SONG IS GOOD)、松井泉(YOUR SONG IS GOOD)、光永渉、仰木亮彦(在日ファンク)も参加し、赤えんぴつの初ワンマンに彩りを添えた。赤えんぴつは武道館のステージを力いっぱい走り回り、ひーとん(日村勇紀)のタンクトップはビリビリに。その後、代表曲「誕生花」「自転車」「それを胸に」など、全18曲を披露してワンマンを終えた。

10日公演には、ゲストとしてchelmico、トータス松本、乃木坂46、三浦大知が登場。chelmicoは、バナナマンの単独ライブ「bananaman live O」のオープニング楽曲「BLUE」や、「チュッチュッチュルッチュ」にラップを加えたバージョンを披露した。三浦は大好きな歌だという「好きだ」と、「ディーダダ×EXCITE」でダンス。乃木坂46は「インフルエンサー」をパフォーマンスし、トークでは赤えんぴつと息ぴったりのかけ合いを繰り広げた。

指を痛めたひーとんの代打のギタリストとして客席から登場したのはトータス松本。「イカレポンチ」、さらにトータスが赤えんぴつのために作ったという、ウルフルズの代表曲「ガッツだぜ!!」のフレーズを含む新曲「白けしゴム」を演奏した。

アンコールでは、赤えんぴつとゲストが、赤えんぴつの楽曲「自転車」を歌唱。また両日ともに、バナナマンとゆかりのある星野源がVTR出演して武道館公演の開催を祝ったほか、森山直太朗は音声で出演。毎年恒例となっているラジオでのやりとりを彷彿とさせるかけ合いで会場を沸かせた。

さらに本公演では同じストーリーを2つの視点で描くオリジナルドラマも上映された。演出はCMプランナー・クリエイティブディレクターの麻生哲郎が担当し、中村倫也と黒木華が特別出演。9日公演では作家の永井ふわふわの実話をもとにした楽曲「よし子ちゃん」へとつながる黒木主演のドラマ、10日公演ではある別れを描いた名曲「それを胸に」へつながる中村主演のドラマが流された。

また公演内で、3月30日から4月1日にかけて東京・LIFORK Harajyukuにて、ポップアップストア「バナナマングッズ POP UP ストア」が開催されることが発表された。

なお「赤えんぴつ in 武道館」の配信のアーカイブは本日2月11日18:00から2月18日23:59まで視聴可能。ZAIKOでは2月17日19:00まで視聴チケットを販売中。

設楽統 コメント

初日は、あっという間で、嘘だと思うかもしれませんが、不思議とやった気がしなかったです。二日目があるということで安心しました(笑)。一生懸命、間違えないようにとか練習通りにしないとと思い、最初は緊張もありましたが、みんながすごく盛り上がってくれて徐々にとても楽しくなっていきました。
二日目はゲストの方がいらっしゃったので、初日とは全く雰囲気が違いましたし、プロのアーティストの凄さを感じました。トータス松本さんが歌っている時につい「最高っすね!」とご本人に言ってしまいました。あと、アンコールでの会場の一体感は本当に感動でした。
いつものお笑いライブとは全く違いました。できるならもっとやりたいですが、武道館だと会場が大きすぎて無理ですかね(笑)
楽しかったなあ。またいつかやれたらいいですね。

日村勇紀 コメント

とても楽しかったです。演奏している時は余裕がなかったり、トークの時は意外と会場も暗く、お客さんの反応を見ることができなかったのですが、アンコールの時に会場が明るくなり、大勢のお客さんの顔が見えて、手を振ってくれたり、掛け声をくれたことにとても感動しました。これが武道館の良さですかね。
これまで、生でたくさんのいろんなコントのライブに出演させていただきましたが、どれとも違う体験したことのない興奮がありました。本当に凄かったです。2日間、最高でした。またすぐやりたいです。バンドメンバーとも約束したので(笑)