T2とJR貨物は、T2のシリーズA追加ラウンドにてJR貨物が資本参加したと発表した。両社は今後、貨物鉄道と自動運転トラックを連携させた「モーダルコンビネーション」を推進すべく連携を強化するとしている。

  • 「モーダルコンビネーション」例

近年、トラックドライバー不足に起因する輸送キャパシティ低下や、激甚化・頻発化する自然災害時にも対応できる安定的な輸送の実現が喫緊の課題となっている。これらに対する取組みのひとつとして、貨物鉄道やトラックといったさまざまな輸送手段の特性を生かしつつ、効果的に組み合わせる「モーダルコンビネーション」という考え方が注目されているという。

JR貨物が資本参加したT2は、2022年8月の設立以来、自動運転トラックの開発に加え、自動運転トラックを用いた幹線輸送サービスの事業化に向けて取り組んでいる。一方、JR貨物は全国に広がる鉄道ネットワークを生かした貨物鉄道輸送を行っている。

  • T2代表取締役CEOの森本成城氏(写真左)と、JR貨物代表取締役社長兼社長執行役員の犬飼新氏(同右)

両社は「モーダルコンビネーション」への取組みとして、貨物鉄道と自動運転トラックにおけるコンテナ規格統一化とシステム面での連携を推進し、効率的な輸送サービスの提供と輸送キャパシティの維持・拡大に貢献するとしている。自然災害等でどちらかの輸送ができない場合も、貨物鉄道と自動運転トラックを切り替えて輸送を維持することにより、安定的な輸送の実現に貢献するとのこと。