アイドルグループ・Kis-My-Ft2の宮田俊哉が、5月24日に初のライトノベル『境界のメロディ』(KADOKAWA メディアワークス文庫 814円)を発売することが15日、明らかになった。

  • 宮田俊哉

宮田の作家デビュー作となる同作は、「音楽」をテーマに2人の少年の青春と命の輝きを描いたライトノベル。メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし、事故から2年、突然カイがキョウスケの前に現れる。「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」という生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い、そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じるが、カイとの時間は永遠ではなかった。

本作のビジュアルを手掛けるのは、クールでキャッチーなイラストが人気を集め、『初音ミクマジカルミライ 2023』メインビジュアルなどを手掛けるイラストレーターのLAM氏。宮田の熱い希望にLAM氏が答える形で今回のタッグが実現した。

通常版に加えて、ドラマCD付き特装版の発売も決定。ドラマCDには、小説の印象的な2つのシーン、そして宮田とキャストによる座談会も収められている。

さらに、宮田自身によるお渡し会を福岡、愛知、大阪、東京で開催予定。対象書店で予約すると抽選で招待される。

コメントは以下の通り。

■宮田俊哉

5月24日、ついに僕の夢を実現した『境界のメロディ』というライトノベルを発売することになりました。これまで、「ライトノベルを書きたい」そして、「アニメを作りたい」という夢をいろいろなところで言わせていただきました。でも、夢をかなえるということは簡単なことじゃないし、待っているだけじゃだめだと思い、自分でも動き始めたときに「ライトノベル、本を書いてみませんか?」というお話をいただきました。そうして今回、その中の1つが実現します。本を書くということを今までしたことがなかったので、いろいろ勉強したのですが、本当に分からなくて。苦しい時期ももちろんあったんですけど、「自分が面白いと思うことを文字にするんだ!」と、自分がおもしろいと思うものを熱量だけで、書き上げた作品かなと思います。完成するまでの約2年間、アニメを見る時間と睡眠時間を削って、自分の魂をめちゃくちゃ注ぎ込みました。また今回、ドラマCD特装版も発売されます。キョウスケとカイの声がしたときにすごくうれしいなという気持ちになったので、みなさん楽しみにしていてください。また話せるタイミングがあったらたくさん話したいなと思います。ぜひ、『境界のメロディ』、予約してください。

【編集部MEMO】
宮田俊哉は、1988年9月14日生まれ。神奈川出身。2011年8月に、Kis-My-Ft2のメンバーとしてCDデビュー。アイドル界屈指のアニメ好きで、2020年公開の映画『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』でアニメ声優に初挑戦し、1月スタートのテレビアニメ『カードファイト!! ヴァンガードDivinez』で初の主演声優を務める。