日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’24』(毎週日曜24:55~)では、『みんな同じ人間だべや かた破り医師が起こす奇跡』(札幌テレビ制作)を、きょう7日に放送する。

  • 『みんな同じ人間だべや かた破り医師が起こす奇跡』

北海道苫小牧市の小児脳神経外科・高橋義男医師(74)は「社会に出るまでが治療」を信条に、病院の枠を越えて障害児の治療を続けている。高橋医師はこれまで水頭症や低酸素脳症といった手術を5,000件以上行い、ほかの病院で治療不可能とされたような子どもの治療も引き受けてきた。高橋医師の術後の型破りな治療で、不可能と言われていたことができるようになった子どもも多く、長年付き合ってきた患者やその家族は、高橋医師のことを“奇跡を起こす医師”と呼ぶ。

1997年から開催しているサマーキャンプ「いけまぜ夏フェス」。子どもの可能性を引き出し、生きていく力をつけてもらおうと高橋医師の始めた取り組みの1つだ。23年8月のサマーキャンプでは全国から参加者と支援者計1,000人以上が集まった。

裂脳症の中佐優李くん(9)も参加者の1人。病気に負けず様々なことにチャレンジし、できないと思われてきた口からの食事や言葉を発する様子など奇跡を体現する姿を見せた。

高橋医師の活動は、実話をもとに漫画にも描かれている(『義男の空』全12巻、2008~19年)。同じ境遇に立つ子どもや親を支える漫画としていまなお支持を得ている。漫画にも登場する永原亮さん(27)も患者の1人。生まれながらにして脳腫瘍を患うも、高橋医師の治療を受け、民間会社へ就職して自立した生活を送っている。

生涯現役を掲げる高橋先生は現在、苫小牧を拠点に道東など道内各地の病院に通いながら診察を続けている。

ナレーションは、望月理恵が担当する。