JR北海道は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、釧網本線に電気式気動車H100形を投入し、キハ54形・キハ40形をすべて置き換えると発表した。快速「しれとこ摩周号」もH100形に置き換え、ダイヤ改正後は釧路発網走行の列車で減速運転を行う。
釧網本線の快速・普通列車はキハ54形またはキハ40形を使用。網走~釧路間の列車に加え、網走~知床斜里間や摩周~釧路間などの列車も設定されている。網走~釧路間を走る列車のうち、上下各1本は快速「しれとこ摩周号」として運転され、現在、下りは網走駅10時24分発・釧路駅13時34分着、上りは釧路駅8時57分発・網走駅11時53分着。快速列車だが通過駅は少なく、通年で通過する駅は細岡駅(臨時駅)のみとなっている。
JR北海道はダイヤ改正に合わせ、釧網本線と石北本線(上川~網走間)にH100形を投入。釧網本線ではすべての快速・普通列車を既存のキハ54形またはキハ40形からH100形へ置き換える。H100形は車両の低床化に加え、車内に車いすスペース・車いす対応トイレを設置し、冷房設備も備えているため、より快適に利用できるという。H100形で運転する列車は各駅で乗客がボタンを押し、ドアを開閉させて乗降りする方式を採用する。
ダイヤ改正後、快速「しれとこ摩周号」は上り列車(釧路発網走行)を対象に、車窓が楽しめる区間で減速運転を行うとのこと。釧網本線ではその他、利用の少ない早朝・夜間の一部列車について運転取りやめも予定している。