7番目に登場するのは、電動工具・建築金物・作業着・各種建材を販売する「秀久」。昨年は、ボーカル、DJ、ギター、ダンサーという布陣で、圧巻のパフォーマンスを披露したが、今年は阿部鍛造さんのみ。「イベントが重なって、会社のメンバーがみんなそっちに行っちゃったので、1人になりました」ということで、銀杏BOYZの「骨」を独唱する。

昨年はオリジナルソングを歌ったが、「自分の歌よりこっちのほうが上手いかもしれないです(笑)。それに自分の歌は踊りもあってちょっと恥ずかしいので、こっちのほうがやりやすいかもしれないです」と、メンバー不在も前向きに捉えている様子。ただ、「ずっと立ちっぱなしなので、どういう動きをすればいいのか分からなくて、緊張しちゃいますね(笑)」と漏らした。

ライバルは、昨年「ベストパフォーマンス賞」(優勝)のエコグリーン開発。「やるからには優勝を狙いたいです。会社のみんなもそれを待っているので、頑張ります」と意気込んだ。持ち歌があるだけに抜群の歌唱力を見せているが、審査員の評価やいかに。

社長からマイクを奪うアルバイト

そして大トリは、ディフェンディングチャンピオンで、太陽光発電事業を手がける「エコグリーン開発」。松平健の「マツケンサンバII」を、バックダンサーを従えた内ヶ島圭悟社長が歌うと思いきや、おなじみの黄金に輝くキラキラ着物の男性がマイクを奪い、ステージから降りてスタジオ中を駆け巡りながら、パフォーマンスを繰り広げた。

この男性の正体は、「諸事情があって、元常務で今はアルバイトです」(内ヶ島社長)という鈴木修次郎さん。リハーサルを終え、「いやもう、今年一番楽しかったです!」と充実の表情を見せる。

昨年優勝してからの反響は大きかったそうで、鈴木さんは「SNSでつぶやかれたりして、会社の知名度アップにすごく役立ったと思いますし、出場者との横のつながりも深くなったので、参加して良かったと思います」とメリットを享受。ただ今年は、「ミヤナミさんのパフォーマンスがすごかったので、ちょっと危ないですね」と危機感を持ちながら本番へ向かっていった。

『大晦日職人歌合戦 ~2023年もおつかれさまでした~』出場者/披露楽曲

1:(株)かじ兵衛・笠原誠児さん/SMAP「笑顔のゲンキ」
2:(株)吉村・吉村久朋さん/MISIA「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」
3:(株)塗藤・藤ノ木善大さん/T.M.Revolution「HOT LIMIT」
4:(有)かじ兵衛 ふじみ野本店・後藤公成さん/新浜レオン「捕まえて、今夜。」
5:便利屋ミヤナミ・宮南洋さん/モーニング娘。「ザ☆ピ~ス!」
6:(株)ジェイズ・地蔵堂俊介さん&堀川元樹さん/桑田佳祐「白い恋人達」
7:(株)秀久・阿部鍛造さん/銀杏BOYZ「骨」
8:(株)エコグリーン開発・内ヶ島圭悟さん/松平健「マツケンサンバII」