JR四国は、ダイヤ改正を2024年3月16日に実施し、徳島駅で「タクトダイヤ」を設定すると発表した。あわせて徳島線のパターンダイヤをより便利にして利便性向上を図り、高徳線・鳴門線および徳島線と牟岐線で相互に直通する列車も増やす。
徳島県内では、徳島駅を中心とした各線区でパターンダイヤを導入。現在、高徳線・鳴門線は日中時間帯のおおむね毎時0・30分に板野・鳴門方面の普通列車、毎時23分に上り「うずしお」が徳島駅を発車している。牟岐線も日中時間帯の毎時0・30分に阿南方面の普通列車が徳島駅を発車する。
同じくパターンダイヤを導入している徳島線は、来年3月のダイヤ改正でさらに利便性が向上。徳島駅を9~17時台に発車する普通列車(穴吹・阿波池田方面)の発車時刻を毎時22・52分に統一する。夕夜間も、18・19時台は毎時23・52分発、20~22時台は毎時52分発に。徳島駅へ向かう日中時間帯の普通列車も時刻がおおむね統一され、10~16時台の穴吹駅は毎時32分発、同時間帯の阿波川島駅は毎時5・35分発となる。
徳島駅で新たに設定する「タクトダイヤ」は、「複数の路線をパターン化してそれらが相互に接続するダイヤ」だという。「タクト」はドイツ語で「指揮棒」を意味し、「指揮者のタクトに合わせて公共交通が連動しながら動くイメージ」とされている。
10時台を例に挙げると、10時6分に高徳線の普通列車、10時9分に徳島線の普通列車、10時12分に牟岐線の普通列車、10時16分に特急「うずしお」がそれぞれ徳島駅に到着。各方面から集合した列車が相互に接続し、乗換え等を行った後、10時22分に徳島線の普通列車、10時23分に特急「うずしお」、10時26分に高徳線の普通列車、10時30分に牟岐線の普通列車が発車する。続いて10時42分に牟岐線の普通列車、10時44分に鳴門線・高徳線の普通列車、10時49分に徳島線の普通列車がそれぞれ徳島駅に到着。列車が相互に接続し、乗換え等を行った後、10時52分に徳島線の普通列車、10時58分に高徳線・鳴門線の普通列車、11時0分に牟岐線の普通列車が徳島駅を発車する。
「タクトダイヤ」の設定により、おおむね20分前後で各方面へ相互に乗換え可能となる。なお、ダイヤ改正に合わせ、徳島駅で各線区へ直通する列車も増え、「高徳線・徳島線・鳴門線~牟岐線の相互を直通する列車を11本から30本に19本増やし、利便性向上を図ります」(JR四国)とのこと。