東急電鉄は14日、運転中における視認性向上と疲労軽減によるさらなる安全性向上を目的に、12月18日から着用を希望する運転士へ「運転士保護メガネ(偏光レンズ)」を導入すると発表した。
産業安全用保護具やスポーツ用各種アイウエアなどを製造販売する山本光学が手がけた「運行業務者用防護めがね」を導入。「運行業務に適した光学性能と安全性を有すること」「まぶしさや映り込みを軽減しつつ、トンネルや天候の変化などに対応できること」「業務仕様に特化したシンプルなデザインで、利用者に違和感を与えないこと」「堅牢性が高く、裸眼でも眼鏡使用者でも使用できること」といった東急電鉄からの要望を取り入れたプロトモデルとして制作された。
12月18日から「運行業務者用防護めがね」の実証実験を開始し、希望する運転士が実際の運行で着用する(着用時間は日の出から日没まで)。未着用時と比較した疲労・ストレスの軽減効果や視認性を確認する。
山本光学によれば、実証実験を経て2024年1月から正式採用する予定だという。視界確保と疲労軽減に加え、運転台のダッシュボードや信号・計器類が反射して見にくいという現象の軽減、運転席前面ガラスへの反射光の映り込み低減など、前方の視認性向上が期待されている。