お笑いトリオ・ネプチューンの原田泰造が主演を務める、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(2024年1月6日スタート 毎週土曜23:40〜)の新キャストが5日、発表された。

  • 原田泰造 =東海テレビ提供

LINEマンガに連載中で、国内累計閲覧数が5,600万回を超える(2023年11月末時点)人気原作のドラマ化となる本作は、家族からも嫌がられる古い価値観を持ったカタブツの「おっさん」(=沖田誠)が、あるゲイの青年との出会いによって、これまでの「自分の常識」をどんどんアップデートしていく物語で、すべての人の「好き」を肯定する、多様性を問うヒューマンドラマだ。そのため、誠をとりまく共演陣にも時代をまたぐ“個性豊かな”キャストが布陣された。

物語を導くゲイの青年役にダンス&ボーカルグループ・FANTASTICS の中島颯太。原田演じる主人公・誠の息子でアップデートのきっかけとなる一言を誠にぶつける息子役には映画・ドラマ出演多数の城桧吏。デリカシーのない誠に反発する大学生の娘役に若手注目株の大原梓が決定。また、昭和世代からは、誠の成長を見守るゲイの青年の母親役に松下由樹、堅苦しい夫を半ば諦めていた妻役に富田靖子と、大人の女性目線からも昭和のダメオヤジを叱咤激励する。

追加キャスト、脚本の藤井清美氏のコメントは以下の通り。

■中島颯太コメント

演技にすごく興味を持っている中でいただいたお話で、とても嬉しかったです。いろんな人のいろんな形の"好き"を肯定するお話。"おっパン"を見ると誰のことも温かく愛することができると思います! 大地くんは様々な葛藤を乗り越え、周りにいる人全員をとことん愛し、明るく前向きに進んでいく青年です。僕も演じながら大地くんに勇気をもらっています! 見る前と見た後では全然違う世界に繋がるようなドラマだと思いますので、原田さん演じる誠さんと一緒にアップデートしながら、時にはクスッと笑い、楽しんでもらえると嬉しいです!

■城桧吏コメント

僕が演じる沖田翔は、初めて出会うキャラクターだったので少し不安はありましたが、新しい自分の発見もありそうで楽しみでもありました。翔はある時から引きこもりですが、自分の好きをしっかり貫ける芯がある子で、尊敬できるし応援もしたくなります。そして、世の中に認められてほしい存在だなと思いました。人の為に自分の好きなことや、内面や外見まで変えることはしなくていいし、どんな自分でも自信を持っていいということを、見てくださる方に感じていただけたらと思います。翔が自分の想いを人に伝えて行く場面、話を通して変わっていく翔にも注目して見ていただきたいです。

■大原梓コメント

出演が決まった時はとても嬉しかったです。 私自身、漫画原作の作品でメインキャストとして参加させていただくのが初めてなので、とても新鮮でワクワクした気持ちです。私が演じさせていただく萌は、自分の世界観をすごく大切にしていて、魅力的なキャラクターだと感じています。作中には色んな価値観や個性を持ったキャラクターが出てきます。今まで自分の人生になかった価値観や個性と対峙すると最初は抵抗や偏見があるかもしれませんが、関わってみて初めて「これは自分が決めつけていただけだったのか」と気づくことがあると思います。そういった気づきのきっかけになれば嬉しいです。

■松下由樹コメント

原作も脚本も面白く、原田さん演じる「おっさん」のアップデートしていく姿はハラハラドキドキしながらもユーモアがあって面白いです。私の役柄は難しくもありますが、息子に寄り添いながら母として愛情を持ち、親子共にアップデートしていく姿を演じてみたいと思います。それぞれがもがきながらも明るく前向きなドラマになると思います。原作とは一味違うドラマ版「おっパン」を楽しんで欲しいです。中島颯太くんも息子の大地も本当に良い子です! 中学生のときに映画出演で出会ってから40年ぶり!? 富田靖子さんとの共演も個人的に大変嬉しいです!

■富田靖子コメント

「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」なんて、なんて、文字数の多いタイトルなんだぁ! と、原作を読み始めました。カラフルな可愛い装丁の本でした。しかしながら、笑いに包まれながらも、忘れちゃいけないこと、大切にしなきゃいけないことが散りばめられていました。あっという間に、沖田誠さん(お父さん)の奮闘ぶりに感動し、現在、沖田誠さんの妻、沖田美香役で奮闘中です! 楽しく、胸熱な作品になるよう、丁寧に大胆に取り組みたいと思います!

■藤井清美氏コメント

主人公・沖田誠は、困った人でありながらもどこか愛らしいという、矛盾した人物です。原田泰造さんの演技は、まさにその両方を柔軟に行き来します。中島颯太さんは、心の中に持ったまっすぐさが大地とそっくり。城桧吏さんの繊細な表情は、翔の複雑な心情に寄り添い、大原梓さんの気遣いや明るさはまさに萌ちゃん。松下由樹さんは、原作にはない場面がとても楽しみですし、富田靖子さんは、原田さんへの信頼が役柄に可愛らしさと深みを与えています。原作漫画を読んだとき、「世界が変わっていきつつあるのはわかっているけど、自分がどうすればいいかわからない」と感じている中年男性の気持ちを、痛烈でありながらコミカルに、そして同時に繊細に描いていることに惹かれました。その時感じた「是非ドラマ化して生身の俳優さんたちに演じて欲しい!」という願いが実現します。「アップデート」は難しいことではない、ただ目の前の人の気持ちに敏感になること——なんじゃないかと、脚本を書いていて思いました。このドラマを多くの方がご覧になって、ちょっと自分と周りの人を労わる気持ちになれると嬉しいです。

【編集部MEMO】
このドラマの主人公は、世間の古い常識・偏見で凝り固まったひとりの中年男・沖田誠(原田)。家族からは「堅物」と嫌われ、デリカシーのないその言動は会社の部下からも敬遠されている。だが、彼は彼なりに自分の信じる道を突き進んできた。それが「たった一つの正解」だと信じて。そんな彼に転機が訪れる。高校生の息子が3カ月前から引きこもってしまったのだが、家に連れてきた友人がゲイだと分かり、誠は反射的にその友人を否定してしまう。息子が告げたひと言に誠はショックを受ける誠。「僕は……お父さんみたいな人には絶対なりたくない!」。そんな誠に、息子の友人・大地がある提案をする。「お父さん、俺と友だちになれませんか?」。偏見だらけのアラフィフのおっさんに、二回り以上年下のゲイの友だちができたことで、彼の「常識」がアップデートされていく。愛する家族のため、そして、周囲の愛すべき仲間たちのため、誠の奮闘劇が始まる。