大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は、ウォークスルー型顔認証改札機の設置を11月23日から開始すると発表した。大阪・関西万博に向けたキャッシュレス・チケットレス改札の取組みの一環として、2024年度末の利用開始に向けて順次設置を進める。

  • 顔認証改札機のイメージ

同社は顔認証改札機の実用化に向けた課題抽出や検討基礎データの取得を目的に、2019年度から社員を対象に実証実験を開始。2022年度に車いす利用者を対象にした実証実験も実施した。現在、顔認証改札機は御堂筋線の淀屋橋駅北改札口・大国町駅北改札口、中央線の森ノ宮駅東改札口、堺筋線の天神橋筋六丁目駅北改札口・動物園前駅北改札口、長堀鶴見緑地線のドーム前千代崎駅南改札口に設置されている。

実証実験の内容を踏まえ、本格導入の目途が立ったことから、11月23日に御堂筋線のなんば駅北東改札口、11月28日に御堂筋線の淀屋橋駅南改札口と谷町線の都島駅西改札口、11月30日に谷町線の長原駅北改札口と千日前線の西長堀駅北改札口に顔認証改札機を設置。これにより、顔認証改札機は全11台となる。

なお、2024年度末の利用開始に向けて、同社社員を対象とした顔認証改札機の実証実験を継続するため、顔認証用カメラは常時稼働するが、録画は行われない。対象者以外の人が誤って顔認証改札機を通行しようとした場合、撮影した画像は直ちに削除される。