今年6月に第3子女児を出産したお笑いタレントの横澤夏子。子育てに奮闘しながら、すでに仕事にも復帰している横澤にインタビューし、家庭と仕事の両立や、仕事に対する思い、今後の目標など話を聞いた。

  • 横澤夏子

    横澤夏子

――3児のママとして大忙しだと思いますが、早く仕事に復帰したいという思いがあったのでしょうか?

子どもとの時間も大切にしながら、「社会とつながっていたい」「大人としゃべりたい」という気持ちになっている自分もいて。主軸は家なので、保育園に預けている時間は働けるという感じです。

――やはりお仕事のやりがいは大きいですか?

子どもが生まれてから働ける幸せをより感じている気がします。働ける時間が制限されると、すごくありがたみを感じますし、この時間しか働けないと思うとより集中します。“仕事の私”と“家の私”があるのも楽しいなと感じています。

――どちらか1つではなく、2つの顔があるほうが楽しめるのでしょうか。

そんな気がします。以前、お笑いだけでなくアルバイトをやっていたときも2つの私がいるのが楽しくて、今は家庭と仕事の2つあって、違う世界が見られている感じで。家庭だけになると爆発してしまいそうなので、2つの顔があるほうが私は生きやすいのだと思います。

■母親になって出会った人たちをモノマネで紹介したい

――横澤さんといえば、「そういう人いるいる!」と共感を呼ぶ人物のモノマネが人気ですが、お母さんになってネタにもプラスになりそうだなと感じることはありますか?

子どもが生まれて初めて出会う方々を皆さんにご紹介したいです。助産師外来の先生で“釘指す女”がいて、旦那さんに向かって「お母さんは大変ですからね、釘を刺しておきます」「とにかくお母さんのケアしてあげてくださいね、釘を刺しておきます」ってずっと釘を刺していて、それがもう面白くて(笑)。「頑張れ頑張れ!頑張った頑張った!」って応援してくれる予防接種の先生もいて、いろんな新しい方に出会えています。

――ネタのストックが増えているわけですね。

ただ、以前はメモする癖があったのに、子育てしていると全然メモできなくて。それはすごく悔しくてジレンマがありますが、インプットの時期として頑張りたいです。

  • 横澤夏子

――家族とのエピソードもネタになりそうですよね。

そうですね。結婚する前に、回転寿司にいるお母さんのネタを作ったのですが、見事に今、自分が作ったネタを追いかけている状態で、本当にこうなるんだなと。予言の書みたいで楽しいです(笑)

――第3子出産後の劇場復帰は?

吉本の劇場は11月に復帰します。

――子育てに関するお仕事も増えていますよね。

ありがたいことにいろいろなお母さん仕事が増えて、仕事の幅が広がっているなと思います。

■「皆さんの“子育てあるある”にすごく助けられる」

――お母さんであることを生かしてやってみたいお仕事はありますか?

ライフハックを共有するママ会ができたらうれしいです。「あそこの遊び場は空いていますよ」とか「ここのスーパーは離乳食が充実していましたよ」とか、そういうのを共有できる会をやりたいです。あと、“子育てあるある”を発表する会もできたらいいなと。子育てしていると皆さんの“子育てあるある”にすごく助けられるんです。

――同じ新潟出身のDJ松永さんと開催された「ホンネの『子育て』トーク」イベントでも、一般の方から寄せられたメッセージに共感されていましたよね。

子どもがご飯を食べてくれないという悩みも、うちだけじゃないんだなと思って救われましたし、子育てしていると“あるある”って大事だなとすごく感じます。

――新潟の子育て環境がいいというお話もされていましたが、新潟で育ってよかったなと感じていますか?

自然豊かな新潟で育ったことはすごくよかったなと感じています。子どももちょこちょこ連れて帰っていますが、海に入ったり、雪に触れたり、東京ではできない遊びもたくさんあるので、夏休みや冬休みに思う存分、新潟で遊ばせて、自分も楽しみたいなと思っています。