夢を追うべきか悩む20代の大学院生、何となく日々を過ごすことに疑問を感じた30代の会社員、子育てが一段落して自分の人生を楽しみたい40代の主婦……様々な女性たちが登場する中で、高橋Dが特に印象に残ったというのは、36歳の美海さんだ。
子どもの頃、先天性脊椎側弯(そくわん)症と診断され、その手術でできた背中の大きな傷跡にコンプレックスを抱いていたが、女体書道でそれを生かした作品ができたことで、「傷跡を個性だと思えるようなったそうなんです。コンプレックスを変えられたというのは、彼女にとってもすごく良かったと思います」と、前を向き始めた。
今回の放送では、母の本音を知りたいと2回目の女体書道に挑み、その作品を手に母の元へ向かうことになる。
■女性の長所を見つける上手さ
一方の小林さんには、どんな印象を受けたのか。
「撮影しているときに『いいね』『美しい』と何回も褒めるのですが、変に盛り上げようとしてる感じではなく、長所を見つけるのがすごくうまいと思いました。彼女たちを輝かせてあげたいという思いが強いんです。そして撮影が終わると必ず打ち上げをやって手料理を振る舞ったり、今回の取材でも美海さんが経営するバーや出演する舞台に足を運んでいますし、他にもこれまでモデルになった人たちに何か喜ばしいことがあったらお祝いを贈ったりと交流されていて、心配りもすごいですね」
それは小林さんだけでなく、カメラマンとメイクアップアーティストを加えた3人のチームからも醸し出される雰囲気なのだそう。さらに、思春期である一人息子の高校生は、女体書道の活動に反発しているのではと想像してしまうが、撮影現場に入ってモデルの女性と気軽に会話するなど、「とてもいい関係性を築いていました」とのことだ。
女体書道のモデルになる心境は、「正直分からないです」という高橋D。それでも、「今回は20代、30代、40代の女性たちが出てきますので、その悩みや葛藤に共感できる人もいると思います。その人と思いを同じにするのもいいですし、女体書道を受ける女性たちが一生懸命もがいて生きていく様から、どうやって彼女たちが変わっていくのかというところも見てもらえればと思います」と呼びかけた。