相模鉄道の車両11000系(11002編成×10両1編成)が期間限定で「おかいもの電車」ラッピング車両となり、11月3日から相鉄本線で運行開始した。両先頭車(1・10号車)の車体前面に、1960(昭和35)年から運行された「おかいもの電車」のラッピングを施した。

  • 相鉄11000系の「おかいもの電車」ラッピング車両が登場。海老名方先頭車(11902)のヘッドマークは「YOKOHAMAどっちも定期」の特別デザイン

「おかいもの電車」は横浜駅西口へ買い物に行く利用者のため、5000系(4両編成)を使用して1960年11月1日から運行された。1日あたり上下各1本設定され、行先表示板の代わりに買い物かごをくわえたハトのヘッドマークを掲げて走ったという。

今回、1973(昭和48)年11月20日に開業した相鉄ジョイナスの開業50周年を記念し、相鉄ジョイナスと相模鉄道の特別企画として「おかいもの電車」を復活させたラッピング車両が登場。11000系の車体前面をラッピングし、当時の「おかいもの電車」に使用された5000系をほうふつとさせるデザインを施した。緑系の濃淡2色に赤色の帯と白色の細い帯が入ったカラーリングに加え、5000系の車体前面に備え付けられたライト等も再現。横浜方先頭車(11002)のヘッドマークも当時のデザインを再現しており、買い物かごをくわえたハトが描かれ、「オカイモノ」「急」と記されている。

  • 日中時間帯、各停として横浜~西谷間を往復

海老名方先頭車(11902)のヘッドマークは、「YOKOHAMAどっちも定期」(相鉄新横浜線を含むIC通勤定期乗車券を持つ利用者が、追加運賃を支払うことなく相鉄本線の横浜駅で乗降できるサービス)の認知拡大に向けた特別デザインに。「おかいもの電車」のヘッドマークをもとに、「YOKOHAMA」「ドッチモ」「定期」と記した。

運行初日の11月3日、11000系の「おかいもの電車」ラッピング車両は日中時間帯に横浜~西谷間の各停、横浜~海老名間の快速として運用された。同車両は12月下旬頃まで相鉄本線・いずみ野線(横浜~海老名・湘南台間)での運行を予定している。

  • 横浜方先頭車(11002)のヘッドマークは当時の「おかいもの電車」を再現したデザイン

なお、運行開始を記念した「おかいもの電車復活記念入場券」も1,500セット限定で発売。横浜駅(1階)など相鉄線の7駅で販売されるほか、通信販売等でも購入できる。