テレビ東京系で毎週土曜あさ9時から放送中『ウルトラマンブレーザー』は、頻発する怪獣災害に対処するべく組織された「特殊怪獣対応分遣隊=SKaRD(スカード)」の5人のメンバーが、彼らの前に現れたヒーロー”ウルトラマンブレーザー”と力を合わせて困難を乗り越えるべく戦う物語である。子どもから大人まで幅広い世代から支持を集めているウルトラマンシリーズだが、今回の『ウルトラマンブレーザー』では従来以上に登場人物ひとりひとりの個性にスポットを当て、魅力的なキャラクターたちがうごめきながらお互いのことを少しずつ理解していく「コミュニケーション」が大きなテーマとなっている。

梶原颯(かじはら・はやて) 1994年生まれ、兵庫県出身。順天堂大学在学中より俳優の道を志し、舞台『劇団番町ボーイズ☆第3回本公演 HOME~魔女とブリキの勇者たち~』(2015年)『ハイキュー!!“烏野、復活!”』(2016年)、テレビドラマ『今日から俺は!!』(2018年)、映画『ぐらんぶる』(2020年)などに出演。空手黒帯、柔道初段。優れた身体能力を活かしてスポーツバラエティ『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦』(2017年)『SASUKE』(2020年ほか)でも活躍を見せる。 撮影:大門徹

『ウルトラマンブレーザー』キャスト単独インタビュー、今回はSKaRD隊員バンドウ ヤスノブ隊員を演じる梶原颯にご登場いただいた。メカニックに通じ、特にお気に入りのメカにはニックネームをつけて可愛がるというユニークな特徴を備える一方で、メンバー随一の射撃の名手というヤスノブは、演じる梶原のさわやかな持ち味もあって、あらゆる世代から親しまれるキャラクターとなった。抜群の身体能力を武器に、激しいアクションをこなすと共に、鍛え抜かれた肉体美まで披露した梶原に、ウルトラマンシリーズ出演に対する思いや、応援してくれる子どもたちの純真な声を聴いたときの感想をうかがった。

――7月に始まった『ウルトラマンブレーザー』もいよいよ後半戦を迎えました。この3ヶ月の間、視聴者の方からの反響で特に印象に残ったものはありますか。

始まったばかりのころから、とても反響が大きいなと感じていました。そんな中でも、第6話「侵略のオーロラ」でヤスノブがみんなから頼まれたことを全部引き受けて、パンク寸前になるってところが「すごく共感できる」と言われましたね。ついついなんでもかんでも「やります、できます」と請け負って、だんだん抱えきれなくなって、体調を崩すまでになるという。社会人として生活されているファンの方たちからの共感の言葉が、心に強く残っています。

――第6話「侵略のオーロラ」はヤスノブがメインで活躍するエピソードでした。ここで初めてヤスノブが上半身裸になるシーンがあり、梶原さんの鍛え抜かれた筋肉が披露されました。いい機会なのでお尋ねしますが、身体を鍛え始めたきっかけを教えてください。

TBSの『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦』に出演することが決まったのがきっかけです。番組の演出上、上半身裸になるシチュエーションがあって、見せるからには身体を作っておかなきゃな、と思って筋トレを始めたのが最初でした。

――もともと身体を動かすのはお得意だったのですね。

運動神経には以前から自信がありました。僕のそういう部分を見込んで、各種スポーツ番組からお声がかかり、出演する機会に恵まれました。映画や舞台でアクションをするときも、美しい筋肉があれば見栄えがするかなと思って、絶えず肉体を磨き上げています。

――『ウルトラマンブレーザー』出演に至る経緯を教えてください。

最初は『ウルトラマントリガー』(2021年)の主演(マナカ ケンゴ)オーディションを受けていて、ご存じのとおり寺坂頼我くんが受かったのですが、円谷プロの方が僕のことを覚えていてくださり「梶原くんにピッタリの役があるよ」と呼んでいただいたのが『ウルトラマンブレーザー』だったんです。