東京の六本木ヒルズにランドローバー「レンジローバー ヴェラール」を使ったインスタレーションアートが出現した。ヴェラールを取り囲むように天井から蜘蛛の糸のようなものが垂れ下がっている不思議な空間だが、これはいったい何を表現しているのか!
ヴェラールのよさがアートで伝わる?
このインスタレーションアートは六本木ヒルズの「hills cafe / SPACE」で9月23日まで開催中の「THE NEW RANGE ROVER VELAR CALM SANCTUARY TOKYO」というイベントで見ることができる。
インスタレーションアートを手がけたのは建築家の湯浅良介さんと作家でテキスタイルデザイナーの堤有希さん。タイトルは「RIPPLE」(rippleはさざなみや波紋を意味する英単語)だ。作品の説明ボードには「穏やかさ、静けさに形を与えるとしたらどんな姿になるだろうか」の一文があった。
作品の中央にあるのは、レンジローバー ヴェラール(2024年モデル)のプラグインハイブリッド車(PHEV)。グレードは「DYNAMIC HSE」、価格は1,317万円だ。
ヴェラールの2024年モデルは、日本で2023年2月8日に受注を開始した販売中のクルマだ。今回はなぜ、ヴェラールを使ったインスタレーションアートを作ったのか。ジャガーランドローバージャパンの担当者は「ヴェラールのよさを新しい方に伝えたかった」と話す。
ヴェラールは無駄なものをそぎ落とす「リダクショニズム」がテーマのクルマだ。華美なものを排したデザインで、静かであり、乗ると気持ちが落ち着く。そんな世界観を表現したのが、今回のアート作品なのだという。
前出の担当者は「ヴェラールは五感を落ち着かせるクルマです。リダクショニズムを体現したデザインは目が落ち着きますし、音についてはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したり、PHEVを導入したりと静かにできています。室内には毛糸の素材を使っていて、触ると落ち着きます」と話していた。
ヴェラールってどんなクルマ?
ヴェラールには2.0Lのガソリンエンジン搭載車、同ディーゼルエンジン搭載車、PHEVの3種類がある。PHEVは同モデルでは初採用。最高出力404PS、最大トルク640Nmで、フル充電なら最大64km(WLTP値、実航続距離は最大51km)を電気で走れる。
2024年モデルとなり、フロントグリル、リアバンパー、ヘッドライトおよびテールライトには新デザインを採用。アロイホイール(20インチ、22インチ)には新デザインを追加した。
インテリアでは11.4インチのフローティング式フルHDタッチスクリーンを備えた最新のインフォテインメントシステム「Pivi Pro」を標準装備。スマホのワイヤレス充電も全グレードで標準装備となった。
ボディカラーはヴァレジネブルー(新色)、アロイオスグレイ(新色)、ザダルグレイ(新色)、フジホワイト、サントリーニブラック、ハクバシルバー、オストゥーニパールホワイト、カルパチアングレイ、シャラントグレイの全9色。一部の色は限られたグレードでしか選べない。価格は946万円~1,317万円だ。