ライジングローズは9月15日、「ダイエットと腸内環境の関係性」に関する調査の結果を発表した。同調査は2023年7月14日~2023年7月18日、全国の医師508人と薬剤師507名を対象にインターネットで行われた。

  • ダイエット中の方に推奨したいこと

「ダイエット中の方に特に推奨したいことは何ですか?」と質問したところ、『適度な運動をする』(33.7%)と回答した方が最も多く、次いで『食事をしっかりととる』(22.2%)『よく噛んで食べる』(13.7%)『睡眠をしっかりととる』(12.1%)『間食を控える』(7.0%)と続いた。

『適度な運動をする』と回答した人が多く、身体を動かすことが重要なことがうかがえる。

「ダイエット中に特に気を付けるべきことを教えてください」と質問したところ、『極端な食事制限をしない』(33.6%)と回答した人が最も多く、次いで『栄養バランスに気を付ける』(32.0%)『ストレスを溜めない』(23.3%)『間食を控える』(7.8%)『食べる順番に気を付ける』(3.1%)と続いた。

『極端な食事制限をしない』『栄養バランスに気を付ける』と回答した人が多く、食事面に注意が必要なことがうかがえる。

  • 痩せるためにサプリ等で栄養を補うことは良いことか

「痩せるためにサプリ等で栄養を補うことは良いと思いますか?」と質問したところ、『とてもそう思う』(27.5%)『ややそう思う』(52.9%)『あまりそう思わない』(16.7%)『まったくそう思わない』(2.9%)という回答結果になった。

『とてもそう思う』『ややそう思う』と回答した人を合わせると、約8割が痩せるためにサプリ等で栄養を補うことは良いと思っているようだ。

続いて、『とてもそう思う』『ややそう思う』と回答した人に、具体的な理由を聞いてみた。

「食事で補えないものをサプリメントで補うのは効率的」(30代/女性/薬剤師)、「食事と運動だけでは限界がある」(30代/男性/薬剤師)、「足りないのなら補えばいいと思うけれど、食事から必要な栄養素を摂る努力は必要だと思う」(30代/女性/薬剤師)、「余分な栄養を抑制できるので」(40代/男性/薬剤師)などの回答が寄せられた。

  • 腸内環境を整えることはダイエットに効果があるか

「腸内環境を整えることはダイエットに効果があると思いますか?」と質問したところ、『とてもそう思う』(39.5%)『ややそう思う』(47.4%)『あまりそう思わない』(11.5%)『まったくそう思わない』(1.6%)という回答結果になった。

『とてもそう思う』『ややそう思う』と回答した人を合わせると、8割以上の人が腸内環境を整えることはダイエットに効果があると思っていることが分かった。

  • 腸内フローラのバランスを整えるために特に取り入れた方が良いもの

「腸内フローラのバランスを整えるために特に取り入れた方が良いものを教えてください」と質問したところ、『乳酸菌』(32.0%)と回答した方が最も多く、次いで『ビフィズス菌』(29.3%)『オリゴ糖』(19.5%)『食物繊維』(14.5%)『水分』(2.8%)と続いた。

『乳酸菌』『ビフィズス菌』と回答した人が多く、腸内環境を整えるために必要な栄養素が分かった。

では、前の質問で回答した栄養素は腸内環境にどう作用するのだろうか。

「それらが腸内環境にどう作用するか教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『善玉菌を活性化する』(50.2%)と回答した方が最も多く、次いで『善玉菌を増やす』(42.7%)『悪玉菌の増殖を抑える』(29.6%)『腸の活動を活発にする』(16.5%)と続いた。

約半数の人が『善玉菌を活性化する』と回答したことから、善玉菌を活性化させることが腸内環境を整えるために必要なようだ。

続いて、最近注目されている酪酸菌はどのようなものか聞いてみた。

「食物繊維を分解する菌」(20代/男性/医師)、「短鎖脂肪酸に変化させて、エネルギーに、かえる」(30代/女性/薬剤師)、「芽胞形成能のあるバクテリア」(30代/男性/薬剤師)、「大腸内に存在し、酪酸を産生する細菌」(40代/男性/薬剤師)、「腸内環境の中で、善玉菌が住みやすい環境にととのえる菌」(50代/男性/医師)、「腸内を善玉菌がすみやすい環境にし、腸内フローラを整える」(50代/男性/医師)などの回答が寄せられた。

酪酸菌は、大腸内に存在し腸内環境を整える役割があるようだ。

次に、人工甘味料と砂糖はどちらが体に悪影響を与えると思うか聞いてみた。

  • 人工甘味料と砂糖はどちらが体に悪影響を与えると思うか

「人工甘味料と砂糖はどちらが体に悪影響を与えると思いますか?」と質問したところ、『人工甘味料』(39.1%)『砂糖』(24.5%)『どちらも悪影響を与える』(31.9%)『どちらも悪影響を与えない』(4.5%)という回答結果になった。

4割近くの人が『人工甘味料』と回答したことから、人工甘味料が悪影響を与えると思っている方が多いことが分かった。

最後に、『人工甘味料』と回答した方に、具体的な理由を聞いてみた。「食後の血糖値の上昇が起こらないため、脳の満足感が少なくなり食欲増加してしまう」(30代/男性/薬剤師)、「人工甘味料は人によって消化できず体内に蓄積し悪影響を及ぼす可能性があるため」(40代/男性/薬剤師)、「発ガン性の疑いがあり、研究結果が出るまで控えるべき」(50代/男性/医師)、「人口甘味料の影響に関して長期間の疫学的データが十分ではないため」(50代/女性/薬剤師)などの回答が寄せられた。