鉄道や旅などに関する雑誌や書籍を手がける天夢人は、『消え果てた昭和の鉄道名場面 激動の国鉄・私鉄の写真記録』を9月15日に刊行したと発表した。
鉄道における昭和40~60年代は、蒸気機関車の引退や多くの路線の廃止があった激動の時代であり、最も大きな出来事が国鉄の解体。『消え果てた昭和の鉄道名場面 激動の国鉄・私鉄の写真記録』は、激動の昭和を象徴する鉄道シーンに立ち合ってきた鉄道専門のフォトライブラリー「レイルウエイズグラフィック」が収蔵する貴重な写真の数々から、昭和の鉄道名場面を選りすぐって掲載し、解説した1冊となる。
中央西線全線電化に際し、既存の特急形気動車キハ181系と、試運転を行う特急形電車381系が並んで停車した木曽福島駅のように、時代の節目に繰り広げられた光景にカメラマンが立ち合い、撮影した貴重な写真を収録。一方で、木曽川に架かる鉄道道路併用橋だった犬山橋を渡り、名鉄から国鉄への直通運転を行っていた特急「北アルプス」のように、当時は当たり前の日常だったものの、もう二度と見ることのできなくなった鉄道シーンまで、懐かしさあふれる写真が掲載されている。
国鉄最後の日となった1987(昭和62)年3月31日、国鉄に別れを告げるイベントが行われ、翌日から発足するJR各社の拠点となる駅へ、「さようなら国鉄」のトレインマークを掲げた「旅立ち」号が走った。その1日を記録した写真も掲載されている。
『消え果てた昭和の鉄道名場面 激動の国鉄・私鉄の写真記録』はB5判・176ページ、定価は2,750円。全国書店、オンライン書店のAmazonなどで発売されている。