ジェイックが運営する新卒学生の就職・採用支援サービス「新卒カレッジ」は、就職活動中の2024年卒業予定者を対象に「就職活動の状況に関する24卒学生アンケート」を実施した(回答者数:310名、2023年5月1日~6月21日実施)。

  • 「企業選びにおいて重要視していること」 1位「職種(仕事内容)」が最多で約46%

「企業選びにおいて重要視していること、上位3つを教えてください」と質問したところ、「職種(仕事内容)」は、1位では45.5%、2位では29.3%と、どちらも最多となった。

また「社風・企業理念」「条件・福利厚生」は、1位では10%台と、「職種(仕事内容)」に比べて低い結果に。その一方で、3位においては「条件・福利厚生」が32.7%と最多、「社風・企業理念」が28.1%と2番目に多い回答となった。

この結果から、24卒学生は社風や福利厚生などよりも、企業選びにおいて「職種(仕事内容)」を最も重要視する傾向があると考えられる。

  • 「就職活動の状況に関して」:「1社以上の選考に進んでいる」が43.9%と最多

「就職活動の状況を教えてください」と聞くと、1位「1社以上の選考に進んでいる」が43.9%、2位「選考には進んでいないが会社説明会やインターンに参加した」が20.0%、3位「内定を取得している(承諾状況は問わず)」が16.5%となった。

  • 「選考中の企業数」について:1位「1〜2社」、2位「3〜5社」、3位「0社」

「現在選考中の企業数を教えてください」と尋ねたところ、1位「1〜2社」が42.6%、2位「3〜5社」が26.1%、3位「0社」が23.6%となった。

全体として選考企業が1社以上ある学生は約8割であったことから、企業の採用選考が早期化しているといわれる中で、4年生序盤でも選択肢を持って選考を進めている学生が一定数いることがうかがえる。

今回の調査結果について、9年以上新卒学生の就職・採用支援に携わる同社執行役員新卒カレッジ事業部長兼キャンパスサポート取締役 田原満生氏は、以下のように述べている。

近年の学生は、就職活動における企業選びにおいて、福利厚生などの条件面を大事にする一方で、自分の望む職種に就けるか、また自分の望むスキル・経験を手に入れられるかを、より重視する傾向があると感じています。
 
また就職活動状況については、株式会社リクルートの調査において、選考解禁日である6月1日時点の内定率は約80%と発表され(※)、24卒学生の就職活動は終盤に差し掛かっていることが感じられますが、本調査においては、5月~6月時点で内定を持たない状態で就職活動をしている学生も一定数いることもわかっています。
 
その学生の中でも、「選考に進んでいる」という回答が過半数を占める結果となり、売り手市場が続く中で、いわゆる就活終盤と見られる時期でも、採用活動を継続している企業は多数あり、また学生側の選択肢も多数あるといえます。
 
夏以降も、この状況は続くことが予想されるので、現時点で就職先が決まっていない方も、臆せず行動を続けてほしいと思います。
 
(※)リクルート就職みらい研究所6月公表:就職プロセス調査(2024年卒)「2023年6月1日時点 内定状況」より