SMBCコンシューマーファイナンスは8月28日、「10代の金銭感覚についての意識調査2023」の結果を発表した。同調査は、2023年7月19日~20日の期間、15歳~19歳の学生1,000人を対象にインターネットで実施したもの。
はじめに、これまで詐欺などのトラブルの被害にあったことがあるか聞いたところ、13.6%の人が「あったことがある」、86.4%の人が「あったことはない」と回答した。
また、詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人の割合は、男性では16.8%と、女性(10.4%)と比べて6.4ポイント高かった。
これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人(136人)に、被害にあったことがあるトラブルを尋ねると、「体験無料」や「今だけ無料」といった言葉で誘われ商品やサービスを契約させられる「無料商法」(25.7%)が最も高く、次いで「ワンクリック詐欺」(22.8%)、「ネットオークション詐欺」(16.2%)が続いた。
これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあいそうになったことがあるか問うと、「あいそうになったことがある」と回答した人は28.3%だった。
また、詐欺などのトラブルの被害にあいそうになったことがある人の割合は、男性が31.4%と、女性(25.2%)と比べて6.2ポイント高い結果に。
これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあいそうになったことがある人(283人)に、被害にあいそうになったことがあるトラブルを質問すると、特定ページの閲覧後に契約成立の宣言画面が表示され金銭を要求・請求される「ワンクリック詐欺」(47.0%)が突出して多く、次いで「無料商法」(25.4%)、「フィッシング詐欺」(25.1%)が順にあがった。
親に聞きたい「お金や経済に関連する話題」を調査すると、「お金の稼ぎ方」(21.7%)が最も多かった。次いで高くなったのは、「親の収入」(18.8%)、「家計管理」(17.2%)、「保険・リスク管理」(15.7%)、「お小遣い」(13.7%)だった。
学生区分別にみると、高校生では「お金の稼ぎ方」が26.0%、「お小遣い」が17.8%と、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)(順に15.3%、7.7%)と比べて10ポイント以上高いことが明らかになった。
セミナーや学校の授業で学んだことがある「金融知識」を聞くと、「お金のトラブル」(36.9%)が多くを占めた。他には「決済方法(キャッシュレス決済手段と方法など)」(20.8%)、「ローン・クレジットの仕組み」(18.6%)などがあげられた。
また、学んだことがない人の割合(「特になし」を回答した人の割合) 43.1%だった。学生区分別にみると、大学生等では学んだことがない人の割合が49.3%と、高校生(38.9%)と比べて10ポイント以上高くなった。
学校の授業で教えてほしいと思う「社会の中で生きるための知識」を尋ねると、「ローン・クレジットの仕組み」(34.3%)が最も多く、次いで、「お金のトラブル」(32.9%)、「保険・リスク管理(事故・災害・病気などへの備え)」(30.9%)が続いた。