プレマシードは8月22日、「不登校に関する調査」の結果を発表した。同調査は2023年6月3日~5日の期間、全国の10歳~29歳の男女300人・40歳~59歳の男女300人を対象にインターネットにて行われた。なお、子どもがいない人も自身に子どもがいると仮定して回答している。

  • 子どもが不登校になった場合、社会性についてどの程度心配になるか

はじめに、もし子どもが不登校となり、学校を休むことになった場合、社会性についてどの程度心配になるか聞くと、不登校の経験がある人は「心配」が33.9%、「やや心配」が42.5%となった。

不登校の経験がない人は「心配」が31.1%、「やや心配」が30.2%となり、不登校の経験がある人に比べて不安は15.1ポイント低かった。

  • 子どもが不登校になった場合、友達ができないことについてどの程度心配になるか

次に、もし子どもが不登校となり、学校を休むことになった場合、友達ができないことについてどの程度心配になるか尋ねると、不登校の経験がある人は「心配」が37.0%、「やや心配」が38.6%となった。

不登校の経験がない人は「心配」が29.4%、「やや心配」が29.6%となり、不登校の経験がある人に比べて不安は16.6ポイント低かった。

  • 子どもが不登校になった場合コミュニケーション能力についてどの程度心配になるか

もし子どもが不登校となり、学校を休むことになった場合、コミュニケーション能力についてどの程度心配になるか問うと、不登校の経験がある人は「心配」が38.6%、「やや心配」が37.8%となった。

不登校の経験がない人は「心配」が33.0%、「やや心配」が30.2%となり、不登校の経験がある人に比べて不安は13.2ポイント低かった。

  • 子どもが不登校になった場合、家族として何をするか

もし子どもが不登校になった場合、家族として何をするか質問したところ、「ゆっくり過ごすことを勧める」(56.5%)が最も多い結果に。特に不登校経験者は63.8%が回答していた。

また、不登校経験者と経験がない人とのポイント差が高かった項目は「家庭内のストレス要因を取り除く」「カウンセリングを受ける」「教育機関と連携し支援を受ける」となった。

  • 子どもが不登校になった場合、誰に相談するか

もし子どもが不登校になった場合、誰に相談するかを聞くと、最多は「カウンセラー」となり34.3%が回答した。次いで、「母親」(33.2%)、「学校の先生」(32.0%)があげられた。

  • 保健室登校に対する認知

保健室登校に対する認知を問うと、不登校の経験がある人で「知っている」(「詳しく知っている」「なんとなく知っている」の合計)と回答した人は、全体で84.2%となった。一方、不登校の経験がない人で知っている割合は67.7%という結果に。

  • フリースクールに対する認知

フリースクールに対する認知を問うと、不登校の経験がある人で「知っている」(「詳しく知っている」「なんとなく知っている」の合計)と回答した人は、75.5%を占めた。不登校の経験がない人で「知っている」と答えた人は64.0%だった。

  • 通信制高校に対する認知

通信制高校に対する認知を問うと、不登校の経験がある人は、89.7%が「知っている」(「詳しく知っている」「なんとなく知っている」の合計)と回答した一方、不登校の経験がない人は、80.2%が「知っている」と答えた。

  • サポート校に対する認知

サポート校に対する認知を問うと、不登校の経験がある人で「知っている」(「詳しく知っている」「なんとなく知っている」の合計)人は、54.4%となり半数近くが知っているという結果に。一方、不登校の経験がない人は31.9%しか知らなかった。