JR北海道は16日、大雨の影響で土砂災害が発生し、運転を見合わせている石北本線上川~白滝間について、8月21日以降の運転再開に向けて取り組んでいることを発表した。運転再開までの間、旭川~北見間で代行バスを運行し、石北本線の輸送を確保する。

  • 石北本線経由の特急「オホーツク」「大雪」が運休。代わって札幌発旭川行の臨時特急列車(全車自由席)が2本運転され、旭川駅で北見行の代行バスへ連絡している

8月3日からの停滞した前線による大雨の影響で、8月7日10時57分頃、石北本線の上川駅(奥白滝信号場)から白滝駅までの区間で盛土(線路の土台の土砂)が大量に流出する大規模な土砂災害が発生。8月4日19時頃から降り始めた断続的な雨により、盛土内に雨が浸透したことで、盛土が緩んだ状態になり流出したと考えられている。

これにともない、上川~白滝間の普通列車(1日5本)が運転見合わせとなったほか、札幌・旭川~網走間の特急「オホーツク1~4号」「大雪1~4号」(1日計8本)も運休に。バスによる代行輸送を実施している。

  • 被災状況(JR北海道提供)

現在、復旧作業を進めているものの、8月8~9日に降雨があったこともあり、ぬかるんだ地盤でさらなる通路の整備や、想定外の湧水により滞水箇所の処置を行ったことなどから、8月18日以降も作業を継続する必要があり、8月21日以降の運転再開に向けて取り組んでいるとのこと。それまでの間、引き続き旭川~北見間で代行バスを運行する。