女優の深川麻衣が主演を務める読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『彼女たちの犯罪』(毎週木曜23:59~)が現在放送中だ。今作は、『ルパンの娘』や『忍者に結婚は難しい』など、人気ドラマ原作を次々と手がける横関大氏の同名小説を映像化するスリリングサスペンス。愛を求める繭美(深川)、自由を求める由香里(前田敦子)、正義を求める理子(石井杏奈)は、“普通の幸せ”を望み、葛藤を抱えながらも、それぞれの日常を暮らしていたが、ある日1人の女性の失踪事件をきっかけに人生が思いもよらぬ方向に進んでいく。

今回は深川に、今作の見どころや役どころについてインタビュー。作品のテーマである“普通の幸せ”についての思いや、上半期を振り返り、ファンと7年ぶりに交流した「写真集のお渡し会」についても話を聞いた。

  • 女優の深川麻衣 撮影:宮田浩史

    女優の深川麻衣 撮影:宮田浩史

■着方が分からないほどオシャレな衣装も

――まずは今作の話を聞いたときの印象を教えてください。

原作も台本も本当に面白くて、自分自身もミステリー、サスペンスというジャンルの作品が大好きなので、今回この作品に参加できてとてもうれしいです。撮影に入る前から楽しみにしていました。

――台本を読んで、繭美という役どころで難しそうだと感じたところはありますか。

繭美はファッション業界で働く、仕事が大好きで華やかな女性なのですが、後半に進むにつれて苦しい状況に陥る場面も多くなっていくので、体力を使うシーンも続きますし、心の機微を繊細に表現しないといけないな、ということは意識しています。

――大手アパレル企業の広報という職業にはどんなイメージを抱いていましたか。

ブランドの顔としてPRしていく立場なので、強さやアピール力が必要な職業だなと。繭美は長く務めていて後輩を指導するポジションでもあるので、かなりプライドを持って働いていて、そんな繭美の仕事への情熱は台本に書かれている言動からも滲み出ているように感じました。

――衣装もオシャレですよね。

「どうやって着るんだろう!?」と最初は着方さえ分からなかったお洋服もあって、個性的でオシャレな衣装がたくさん出てきます。上司や後輩役の皆さんの衣装も素敵なので、繭美の会社のシーンではそんなところにも注目して見ていただきたいです。

――深川さんが「どうやって着るんだろう!?」と悩んだ衣装を探したくなりますね。

ぜひぜひ探してみてください!(笑)見たらこれだと分かると思います。

――ブランドの顔としての強さが必要という役どころですが、第1話では、後輩の凪沙(鈴木ゆうか)とぶつかり、周囲の男性社員が泣いている彼女の味方につくという、つらい場面もありました。

クランクイン前に監督とゆうかちゃんと読み合わせをする時間があったのですが、事前に凪沙への接し方や注意する口調のトーンを探りながら撮影に臨みました。繭美が後輩に育ってほしくて強めに言ったことで凪沙を傷つけてしまったのですが、こういう食い違いってどんなお仕事をしていても絶対に起こるだろうなと。繭美も相手を傷つけたいわけではなく、仕事に対するプライドや正義があって言っている、という根底の気持ちが伝わるように気をつけて演じなければならないな、と思っていました。

■前田敦子は「裏表がない」、石井杏奈は「ギャップが魅力的」

――続いては共演者の方の印象をお伺いしたいのですが、まずは前田さんの印象を教えてください。

裏表がなくて、とにかく誰に対しても気さくな方です。前田さんのお芝居が大好きで、作品も昔からよく見ていて。時代劇、シリアス、コメディどんな役でも魅力的に演じている女優さんだと思っていたので、今回の作品で初めてご一緒できてとてもうれしかったです。

――続いて石井さんの印象を教えてください。

杏奈ちゃんは、凛としていて独自の雰囲気を持っている、目がとても印象的な女優さんだなと思っていました。撮影が始まってからもその印象は変わりません。そして杏奈ちゃんも裏表がなくてすごく素直な子なんです。一緒にインタビューを受けたときの話なのですが、幸せな瞬間を「布団で寝る時間」と言っていたり、夏祭りで一番好きな出店を「焼きとうもろこしです!」と笑顔で答えていたり、そのチョイスがかわいくて。あどけなさと、凛としている雰囲気のギャップがとっても魅力的です。