ナイルは、同社が運営する『Appliv(アプリヴ)』にて実施した「位置情報共有アプリの利用状況に関するアンケート調査」の結果を7月20日に発表した。同調査はインターネットを用いて10代の男女2,176人を対象に、2023年7月12日~7月18日の期間でおこなわれた。

  • 位置情報共有アプリの利用状況

10代の男女2,176人を対象に行った事前調査では、位置情報共有アプリをインストールしたことがある割合は全体の40.3%。このうち、「現在利用している」と回答したユーザーは69.9%、「アプリを入れているが、現在は利用していない」(13.0%)と回答した休眠ユーザーも含めると、10代の8割以上が位置情報共有アプリを所有していることが判明した。

  • 位置情報共有に利用するアプリ

現在利用中と回答した441人に、位置情報を共有する際に使用するアプリを質問。最多回答は「whoo(フー)」(37.4%)、2位は「Google マップ」(29.3%)という結果に。3位に選ばれた「Jagat(ジャガット)」は、2023年3月にサービスを開始しており、Z世代の注目を集めているとのこと。

  • 位置情報アプリを選んだきっかけ

アプリを利用したきっかけは、「友達が使っているから」が45.6%、次いで「家族が使っているから」が17.0%。「恋人が使っているから」(4.8%)もあわせると、全体の7割近くが周囲の人を経由してアプリをインストールしている。

きっかけ別からインストールしたアプリの内訳をみると、「友達が使っているから」と回答した人が最も多かったのは「whoo」(66.0%)、「家族が使っているから」と回答した人が最も多かったのは「Life360」(37.3%)。この結果から「位置情報を共有する相手によって選ぶアプリが異なる」と、同調査では考察している。

  • 位置情報アプリを使うタイミング

どういう時にアプリを起動したいかを調査した結果、最多は「相手と待ち合わせの時」(59.4%)。リアルタイムにお互いの位置情報を把握できる利点を活かし、日常的に使用しているようだとのこと。2番目は「特定の相手の現在地を確認したい時」が34.9%、3番目は「暇な時」で23.8%と続く。

  • 利用頻度が高い機能

  • 【アプリ別】利用頻度が高い機能

続いて、利用頻度が高い機能について尋ねたところ、最多は「メッセージ機能」で41.0%。2位以下は「電池残量の表示」(29.3%)、「過去の位置履歴の確認」(28.1%)、「場所を地図に登録」(27.4%)、「スタンプ」(26.8%)と続いた。一方で「自分の位置情報を隠す」機能は2割未満と、最も低い結果となった。

  • 親の位置情報共有アプリ利用状況

位置情報共有アプリを自分の親も登録しているかという質問に対し、「はい」と回答したのは全体の38.8%だった。「親は利用していない」(50.3%)、「分からない」(10.9%)という回答から、親子間でのコミュニケーションを目的に位置情報共有アプリを利用している割合は低いと考えられるとのこと。

  • 【アプリ別】親の利用状況

アプリ別で比較したところ、親子で利用している割合が最も高いのは「Life360」の85.7%。次いで「whoo」は32.7%、「Jagat」は17.9%といずれも半数以下となっている。