• 「チームDEファイト」(22日22:00頃～)に登場する“ほぼごっつ軍団”の松本人志、今田耕司、東野幸治、板尾創路、ほんこん、木村祐一　(C)YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.

様々なコーナーの中で注目度が高いのが、多くの芸人・業界人に影響を与えた『ダウンタウンのごっつええ感じ』から松本人志、今田耕司、東野幸治、板尾創路、ほんこん、木村祐一の“ほぼごっつチーム”が参戦し、千鳥、かまいたち、ダイアンの『鬼レンチャン』チームと新旧“日8”対決を繰り広げる「チームDEファイト」。タイムテーブル上の見方によっては、22時頃から始まり、23時頃に「NHK『Venue101 Special-27時間テレビにお邪魔しちゃいます-』コラボ生放送」があることから、SNSなどでは「この豪華メンバーで1時間だけはもったいない」という声もあるが、『Venue101』とのコラボは「チームDEファイト」コーナーに内包される構成のため、23時30分頃からの「明石家さんまのラブメイト10」まで、実質約1時間半のコーナーだ。

さらに縦軸としては、架空のテレビマン・唐沢佐吉(制作会社ブルースリーメディア取締役社長)が“総合プロデューサー”に就任し、生放送の随所に登場して『27時間テレビ』の重要な役割を務める。

このように様々なコーナーを展開する中で、直球お笑い番組のディレクターなど経験豊富なスタッフたちが参加し、フジテレビのバラエティ制作センターが一丸となって「鬼笑い祭り」を盛り上げている。

「『深夜のお笑いレンチャン』は『ドッキリGP』の中川(将史)Dに、『チームDEファイト』は『酒のツマミ』の日置(祐貴)Dにバリバリに任せてます。今回の『FNS27時間テレビ』はフジテレビで総合演出を張っているディレクター陣が全面的に協力してくれているので心強いです。『FNS鬼レンチャン歌謡祭』は本家『FNS歌謡祭』の浜崎(綾)Dが全て作ってくれますし、『さんまのラブメイト10』は『ホンマでっか!?TV』の出口(敬生)D、冒頭の『FNSスゴ技鬼レンチャン』は当麻(晋三)Dがゴリゴリに演出してくれてます。本部ディレクターの登内(翼斗)D(『ネタパレ』)はジョーカー的な存在ですかね。あと、編成部経験の長いチーフプロデューサーの情野(誠人)が社内各所の調整を一手に担ってくれてるのも大きいです」

■キーマンは“ほいけんた”「既視感のない画面を体現」

ほいけんた

今年の『27時間テレビ』の顔はもちろん、総合司会の3組だが、注目したいキーマンが“ほいけんた”だ。「サビだけカラオケ」で明石家さんまの風貌から予想外の美声を発して強烈なインパクトを残し、T.M.Revolution の「HIGH PRESSURE」では「♪カラダぐぅ」と聴こえるクセ強な歌唱で千鳥＆かまいたちを大いに沸かせた。

今回は、1日目の「サビだけカラオケ タッグモード大会」だけでなく、2日目の「FNS鬼レンチャン歌謡祭」にも南こうせつ、森高千里、TRFといった一流アーティストに混じって登場し、ついにT.M.Revolution本人とのコラボが実現。さらに、国民的アニメ『サザエさん』にも参加することから、大いに活躍することが期待される。決してメジャーなタレントとは言えない“ほいけんた”を『FNS27時間テレビ』 という大舞台でここまでフィーチャーすることにも、武田氏の思いが込められていた。

「先ほどと似たような話になりますが、僕ら制作者は性分上、芸能界で人気の方々をどうしても集めようとしてしまいます。そのほうが簡単に番組を作れてしまいますし、視聴率への期待も安易に抱けますので。ただ、これまで携わった番組を振り返ると、そういうときは大抵うまくいかないですね。『ホンマでっか!?TV』は世間的に知られていない評論家軍団から人気になりましたし、『ペケ×ポン』は“ペケタレ軍団”という芸能界であまり活躍されていない方々が川柳四天王と戦っている頃が一番調子良かったです。もちろん、さんまさんやくりぃむしちゅーさんが上手に回してくださるから面白くなったんですが。僕の師匠である小松純也さんもかつて、『もうソフトの企画は全部出尽くした。画面上をどう既視感のないように見せるかが大事』とおっしゃってました。“既視感のない画面作り”の大きな要素が番組のキャスティングであり、それを体現してくれているのが、ほいけんたさんだと思います」

『千鳥の鬼レンチャン』での千鳥やかまいたち独自の視点によるイジりから注目を集めたのは、徳永ゆうき、細魚(木山裕策)、丘みどり、池田裕楽(STU48)など、ほいけんたにとどまらない。武田氏は「千鳥さんやかまいたちさんは、スターを生み出すプロデュース力が本当にすごい」と話しており、今回の『FNS27時間テレビ』から新たなブレイクタレントが誕生することにも期待したい。

  • (C)フジテレビ

●武田誠司
1977年生まれ、福岡県出身。01年フジテレビに入社し、『トリビアの泉 ～素晴らしきムダ知識～』ではADを担当しながらVTRにたびたび登場。これまで立ち上げた番組は、『ホンマでっか!?TV』『ペケ×ポン』『千鳥の鬼レンチャン』『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』 『さんまの東大方程式』『有吉ダマせたら10万円』『イタズラジャーニー』など。現在は『千鳥の鬼レンチャン』の総合演出・プロデュース、『ホンマでっか!?TV』のチーフプロデューサーなどを務める。