【宿泊事情】一泊1,000円台の民泊&5つ星ホテルも日本の約3分の1と安価
一大観光地のバリ島は、宿泊先の選択肢も多い。一泊二人で1,000円台(2023年8月で検索)と格安で、1カ月以上などの長期滞在に適したAirbnbの物件も多数ある。
一方、リゾートステイが楽しめる5つ星のビーチリゾートホテルも、沖縄やハワイなどに比べると手が届きやすい価格だ。試しにGoogleで2023年8月初週のスケジュールで検索してみると、沖縄本島の5つ星ホテルは平均9万円となっているが、バリ島は平均3万5,000円と3分の1程度の価格に抑えられている。ある意味、お得感を一番感じられるのが5つ星ホテルでのラグジュアリーステイかもしれない。
そこで今回、5つ星ビーチフロントホテルの「Wバリ スミニャック」に宿泊。空港からは車で30分ほどとアクセスも良く、ショッピングや食事に出かけるのにも便利なスミニャックエリアのクロボカンビーチに位置する。
客室はメインビルディングのエスケープ棟と、ガーデンエリアに建つヴィラ棟の2タイプ。ホテルはバリ島の豊かな自然の美しさや、歴史的・文化的遺産からインスピレーションを受け、つくられている。伝統建築様式や伝統工芸品を取り入れつつも、モダンでスタイリッシュなデザインが印象的だ。
ホテル内には、ドライエイジングミートをはじめグリルシーフードが味わえる「FIRE」、地産のシーフードや自家栽培された野菜を使ったアジアンフュージョンレストランの「STARFISH BLOO」といった2つのオールデイダイニングがある。
このほかにも定期的にDJイベントが開催されるビーチフロントバーの「WOOBAR BALI」、ロビーフロントエリアの「W LOUNGE」、W オリジナルの「AWAY SPA」やフィットネスジムの「FIT」など豊富な施設でリゾートステイを満喫できる。
【滞在事情】体験型アクティビティの注目度が上昇
バリ島滞在の楽しみといえば、マリンアクティビティや寺院など定番観光地の周遊、グルメやショッピング、スパ、マッサージなどさまざま。しかし現地ホテルスタッフによると、この旅のスタイルもアフターコロナで変わりつつあるという。
以前は観光地を巡りスパを受けるなど受動的なものが多かったが、現在はより現地の文化を知ることができ、その場所でしか体験できない能動的なアクティビティの需要が高まっているそうだ。
今回滞在した「Wバリ スミニャック」でも、マルチ奏者で電子音楽・作曲家の二人組であるParallelle(パラレル)による体験プログラムが行われた。
私もこのプログラムに参加し、彼らから音楽のプロデュース方法を学んだ。インドネシアをはじめ、タイのバンコクや日本の大阪、フィジーやインドのバンガロールなど世界各地で収集した音楽トラックをミックスし、自分だけのオリジナル楽曲を作り上げた。
さらにこの体験プログラムの参加者は、Parallelleがヘッドライナーを務めるDJイベント「Dissolve Weekendフェスティバル」にも招待された。2階のソファ席を利用でき、寿司ロールやチキン、ピザ、サテやナチョスなどの軽食とともに、ビールやワインをはじめとしたドリンクがフリーフローで楽しめるというVIP待遇だ。波の音や潮の香りが漂うバリ島のビーチクラブで、全身で音楽を浴びる特別な夜に、多くの人々が酔いしれていた。
この体験イベントは、Wホテルを運営する世界的ホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルとParallelleのコラボレーションによるもので、会員限定のプログラム「Marriott Bonvoy Moments(マリオット ボンヴォイ モーメンツ)」の一つとして企画された。
ちなみにこの夏、「W大阪」にてギタリストのMIYAVI、「アロフト大阪堂島」にてシンガー・ソングライターのSIRUP、「モクシー大阪本町」にてDJ Alisa Ueno、DJ HiRAPARK、NaNaMiなどが出演する没入型音楽イベントが日本でも開催されるので、気になる方はチェックを。
【まとめ】今年の夏は乾季のバリ島でゆっくりと!
パンデミックの前と後でいくつか変化はありつつも、依然ビーチリゾート・観光地としての魅力にあふれたバリ島。5~10月が乾季、11~4月が雨季となり、日本の夏休みやシルバーウィークはまさにベストシーズン。時差も1時間しかないので、帰国後の時差ボケに悩む心配も不要だ。ゆったりとした時間が流れるバリ島で、日々の疲れを癒やすバケーションはいかがだろうか。
※航空券やホテルの価格などは記事執筆時点に調べたもので時期によって変動あり