日本生活習慣病予防協会は7月6日、高尿酸血症・痛風患者の実態調査の結果を発表した。調査時期は5月24日~30日、調査対象は全国の医師、有効回答は355人。

  • 左から、痛風発作を訴える患者さんの増える季節/痛風発作の起き始めた時間帯

まず、患者が痛風発作を起こしやすい季節を尋ねると、「季節性は感じない」が43.7%で最多となったものの、いずれかの季節を挙げた割合は過半数を占め、中でも「夏」が圧倒的に多く42.8%に上った。

一方、発作を起こしやすい時間帯については、「とくに多いと感じる時間帯はない」が42.3%でトップ。次いで「起床後から昼食前」が24.8%、「就寝中」が16.3%となった。

次に、痛風のトリガー(引き金)となることが多いと感じることを聞くと、1位「宴席の連続」(57.7%)、2位「特定の食品の食べ過ぎ」(46.2%)、3位「その他の激しいスポーツ」(28.7%)、4位「サウナ利用」(23.4%)、5位「筋トレのしすぎ」(19.2%)と続いた。

高尿酸血症・痛風の悪化や合併が進みやすい要因については、1位「飲酒」(67.9%)、2位「脱水傾向」(58.0%)、3位「食べ過ぎ」(50.4%)と、宴席がもたらす要素がここでも上位に並んだ。

  • 左から、痛風発作の引き金となることが多い生活上のイベント/高尿酸血症・痛風の悪化や合併が進みやすい要因

また、コロナ以前と比べ、高尿酸血症や痛風での受診者数に変化はあるか調べたところ、「増えている」(29.3%)・「とても増えている」(5.9%)と答えた医師は35.2%に上った。

  • 高尿酸血症患者さんの受診者数は、新型コロナの流行以前と比べて増えましたか?

そして、手軽にできる尿酸値対策として、患者に乳製品を勧めたいと思うかとの問いには、71.5%が「はい」と回答。お勧めの乳製品の種類としては、「ヨーグルト」(59.4%)や「牛乳」(41.7%)などが上位に挙げられた。

  • 左から、手軽にできる尿酸値対策として患者さんに乳製品をお勧めしたいと思いますか?/手軽にできる尿酸値対策として、患者さんへおすすめした乳製品をすべて選択してください