ダンス&ボーカルグループ・EXILE、FANTASTICSの佐藤大樹が、ABCテレビ・テレビ朝日のドラマ『around1/4(アラウンドクォーター)』(ABCテレビ7月9日スタート 毎週日曜23:55~、テレビ朝日7月8日スタート 毎週土曜26:30~※ほか地域でも放送予定、TVer/ABEMAで見逃し配信)で地上波連ドラ単独初主演を務める。

物語は、かつてのバイト仲間だった康祐(佐藤大樹)、早苗(美山加恋)、明日美(工藤遥)、直己(松岡広大)、一真(曽田陵介)の5人が、25歳前後(アラウンドクォーター:略してアラクオ)を迎え、それぞれが直面する“25歳の壁”、そして“恋の分岐点”にフォーカスを当て、悩み傷つき過ちを繰り返しながらも、自分なりの乗り越え方を見つけていく恋愛群像ストーリーだ。物語の主人公・新田康祐は、明るくてノリの良いベンチャー企業の広告代理店営業マン。一見チャラく見えるものの実は25歳の“惑い”の真っ只中にいて……。

昨年は『liar』、『理想ノカレシ』、『Sister』と実に3作ものドラマに出演し、俳優としても大活躍の佐藤。今回は佐藤に、今作の見どころはもちろん、座長としての意気込みやラブシーンへの思い、そして同じく俳優としてキャリアを重ねる先輩・岩田剛典についても話を聞いた。

  • EXILE/FANTASTICSの佐藤大樹 撮影:泉山美代子

    EXILE/FANTASTICSの佐藤大樹 撮影:泉山美代子

■“座長、座長”と呼んでもらえるよう現場を盛り上げたい

――今回が「地上派連ドラ単独初主演」となりますが、意気込みは。

実は今日言われて気付いたので(取材は6月前半)、確かにこれは前面に押し出したいと思いました。出演するからには作品を背負って取り組もうという意識はこれまでも持っていましたが、より強くなりますね。メインキャストの中だと年上なので、現場を引っ張っていきたいです。皆世代が近いですし、休憩時間は積極的に自分からコミュニケーションを取りに行って、“座長、座長”と呼んでもらえるように盛り上げたいです。差し入れもたくさんしたいなと!(笑)

■第1話から登場する“ピンク描写”に「攻めてるな」

――1話の台本を読んでの感想を教えてください。

人に言えない悩みって誰しも抱えていると思うので、視聴者の皆さんにたくさん「分かる」と共感していただけるドラマになるんじゃないかと感じました。1話って主人公だけにフォーカスが当たりがちですが、このドラマは最初からメインキャラクターたちの表の顔と裏の顔が見られますし、全編を通してオムニバス的に描いていくので、「この人、気になる!」と推しキャラを見つけやすいと思います。

そして言ってしまえば……「攻めてるな」と。台本1ページ目からテンポ良くいろいろな“ピンク描写”といいますか、「うわー!」という展開となっています(笑)。「すごいドラマが始まったな」と思っていただけるはずなので、とりあえず1話を皆さんに見てほしいです。

――今作で演じる康祐について、共感できる点や似ている点があれば教えてください。

康祐は一見チャラチャラしていて人たらし。僕も年上の方とも年下の方とも仲良くしたいし、人と話すのが好きなので人たらしと言われることが多いんです。「いつも明るいよね」とも言われるのですが、自分の中では、好き嫌いがはっきりしていたりこうと決めたら曲げない頑固なところもあったりするので、人に抱かれる印象と僕が考えている自分像にギャップがあるところは共感できますね。原作者の方が「康祐は皆からいじられて魅力が引き立つキャラクター」と言っていたので、その点も似ていると感じました。

■先輩・岩田剛典に愛たっぷりのドラマ感想伝える

――ラブシーンにも挑戦されますが、ドラマ『liar』(22年、MBS/TBS)でも佐藤さんのラブシーンが大きな話題となっていました。反響はご覧になっていましたか。

見ていました(笑)。何作か経験してきたので、今回も求められたものには全力で応えていきたいという思いです。先輩の岩田(剛典)さんも4月クールのドラマ(『あなたがしてくれなくても』23年、フジテレビ)でラブシーンに挑戦されていましたが、僕も反響をいただけるよう頑張ります。

――岩田さんのドラマも見られていたんですね。

もうめちゃくちゃ見ていました! 岩さんに会うたびに酔っ払いながら、所作の美しさや、(永山)瑛太さんが演じている役との対比が岩さんらしくてすごく好きですってたくさん愛を伝えていて。「最高だなお前」「お前は本当に面白いな」と言ってもらっています(笑)。

――素敵な関係ですね(笑)。ドラマ出演といえば『Sister』(22年、読売テレビ)でも裏の顔を持つ難役を演じられましたが、どんな思い出がありますか。

『Sister』は僕にとって思い出深いドラマです。主演のお二人が毎話泣いたり、狂気をむき出しにしたり、闇落ちしたりという展開で、僕も大変でしたが二面性のある役でとてもやり甲斐がありました。現場もすごく楽しくて。今でも(山本)舞香ちゃんや(瀧本)美織さんと皆で会ったりしていますし、『アラクオ』の衣装を『Sister』と同じ方が担当されていたりと、いろいろな縁が繋がっています。素敵な出会いのある現場で、あの作品に携わることができて本当に良かったです。

■FANTAROと一緒に『アラクオ』の広報をしていけたら

――佐藤さんがリーダーを務めるFANTASTICSは、6・7月にはアリーナライブ「FANTASTICS ARENA LIVE 2023 “HOP STEP JUMP”」を開催されます。この記事が公開されるのはちょうど終わった頃となるのですが、意気込みを教えてください。

昨年から1年かけて47都道府県をほぼ回ってきたので、その熱を絶やさずアリーナライブができてうれしいです。アリーナライブ初日が『アラクオ』情報解禁の翌日なので、ライブでもしっかりPRして、より多くの人に知ってもらえたら。ファンの皆さんのことを“FANTARO”と呼んでいるのですが、いつも「ドラマをリアルタイムで見ましょう!」と呼びかけると一緒に見てくれるんです。今回もFANTAROの皆さんなら協力してくれると思うので、一緒に広報していきたいなと思います。

――大阪城ホールでの公演もありますが、『アラクオ』のドラマの制作も大阪が本社のABCテレビということで、関西の好きな食べ物や行きたい場所があれば教えてください。

メンバーとテーマパークに行くことがあるのですが、今年の正月もFANTASTICSのメンバーとUSJに行きました。休みがあれば行きたい場所です。あとは明石焼きがめっちゃ好きです!

――では最後に『アラクオ』の見どころを教えてください。

聞いたことのない方もいると思うのですが、“アラクオ”と呼ばれる25歳付近の、大人にもなりきれないけどもう子供でもないという曖昧な年齢の男女が抱える悩みを、作り物じゃなくリアルに演じたいなと思っています。メインキャラクター5人で集まっているときの表情と1人になったときの表情を見比べてみたりと細かい部分まで注目してほしいですし、「あの5人の中に自分も混ざってみたい」と思ってもらえたらうれしいです。刺激的なシーンもたくさんあります! 週末に放送されるので、皆さんの月曜日からの活力にもなれば。ぜひ毎話楽しんでもらえたらと思います。

――ありがとうございました! 放送を楽しみにしています。

■佐藤大樹
1995年1月25日生まれ、埼玉県出身。2011年に俳優、サポートダンサーとして活動を開始。2014年にEXILEに加入、2018年にFANTASTICS from EXILE TRIBEとしてもメジャーデビュー。俳優としても活躍の場を広げており、『HiGH&LOW』シリーズ、ドラマ『ワイルド・ヒーローズ』(15)、『liar』(22)、『理想ノカレシ』(22)、『Sister』(22)、舞台『錆色のアーマ』シリーズ、映画『ママレード・ボーイ』(18)、『センセイ君主』(18)、『4月の君、スピカ。』(19)、『小説の神様 君としか描けない物語』(20)などに出演。
■ヘアメイク:関東沙織、スタイリスト:椎名倉平、衣装:THE ME