現在放送中の連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、神木隆之介演じる主人公・槙野万太郎の妻となるヒロイン・寿恵子役を演じている浜辺美波にインタビュー。ついに万太郎と寿恵子が再会を果たし、今後の2人の展開に注目が集まっているが、浜辺は寿恵子の気持ちをどのようにとらえて演じているのだろうか。お気に入りのシーンや寿恵子の変化などについても聞いた。

  • 『らんまん』ヒロイン・寿恵子役の浜辺美波

2015年の『まれ』以来2度目の朝ドラ出演でヒロインを務めている浜辺。本格的に寿恵子が登場してから反響を感じているという。

「祖父母から『いつから出るんだ』という連絡がずっとあって、すごく心待ちにしてくれていましたし、母は『今まで見たドラマの中で一番きれいに撮ってもらってありがたいね』と言ってくれました。また、たまに行くもんじゃ焼き屋さんの店主さんや、お友達のお母さんに会ったときに『見てるよ』と言っていただいたり、役名まで覚えて声をかけていただくことは今まではなかったなと感じています」

寿恵子は、高藤雅修(伊礼彼方)から「あなたを人生のパートナーとして迎えたい」と猛アプローチを受けていたが、ダンスのクララ先生(アナンダ・ジェイコブズ)の助言もあり、万太郎への思いを確信。16日に放送された第55回で舞踏練習会の発足式の会場を飛び出し、万太郎のもとへ。そして、「槙野さん、私来ました」と抱きつき、万太郎も驚きつつ寿恵子を抱きしめた。

しばらく会っていなかったにもかかわらず、万太郎への思いを高めていった寿恵子。彼女が惹かれた万太郎の魅力について、浜辺はどのようにとらえているのだろうか。

「寿恵子は狭い世界で過ごしてきたので、のびのびと羽を伸ばして東京に進出したり、いろいろなところの植物採取に出かけたり、東大に通ったり、自分が見たことのない世界を見せてくれるというのは、日本から海外を見るような、そんなギャップがあったのではないかなと思っています。この人が見る世界を見てみたいという、人柄的に惹かれた部分が大きいのではないかと。寿恵子は確固たる夢があったわけではないので、万太郎さんの夢を聞かされてすごく驚いたし、それを叶える姿や突き進んでいく姿を見続けたいと思ったのだと思います」

2日に放送された第45回で万太郎は白梅堂を訪れ、寿恵子は不在だったため母・まつ(牧瀬里穂)に「寿恵子さんに、申し入れたい儀がございます」と切り出し、「わしは、全力で走ります! 真っすぐ走ってお嬢様を迎えに来ます!」と宣言。そこから植物学に打ち込み、寿恵子の前に姿を現さなかった。

「自分のことを思ってくれているのかどうかもわからないけれども、嘘がなくて真っすぐという万太郎さんの人柄が話しているだけでもわかって、そこに対する信頼は揺るぎないものを感じていたのではないかなと思います」

万太郎に惹かれていく寿恵子を演じる上で、どのようなことを大切にしているのだろうか。

「寿恵子としては最初は全く意識していなかった中で、万太郎さんと話している時だけ本当に楽しくてワクワクして、家族に見せる顔とは違う顔を万太郎さんには見せてしまうような。最初出会ったときは17歳という設定なので、少女らしい恋愛の仕方をしていきたいと思っていて、関係が深まる中で将来的なものを見据える大人の恋愛的な部分をちょっと入れられたらいいなと思っています」