総合転職エージェントのワークポートは、「セクシャルハラスメントの実態」についてアンケート調査の結果を6月14日に発表した。調査は5月31日~6月6日の期間、全国の20~40代のビジネスパーソン486人を対象にインターネットで行われた。

  • これまでにセクハラを受けたことがあるか

はじめに、対象者全員にこれまでにセクハラを受けたことがあるか聞いたところ、「ある」と答えたのは24.9%だった。

  • セクハラを受けたときにどうしたか

職場でセクハラを受けたことがあると回答した人に、セクハラを受けたときにどうしたか聞いたところ、「誰にも相談せず我慢した」が44.6%で最も多い結果となった。次いで、「上司に相談」が32.2%、「同僚に相談」が28.1%と続いた。

  • セクハラの対処後はどうなったか

さらに、セクハラを受けたとき前出のような対処をとった結果どうなったか聞いたところ、43.0%が「解決しなかった」と回答。「解決した」と答えた人は25.6%だった。

上司や同僚を頼った人や職場の相談窓口を利用した人も一定数いることがわかっているものの、結果として解決には至らなかった人が約半数におよび、解決した人は3割にも満たないという状況が明らかになった。

セクハラへの対処をしても解決しなかったと回答した人に理由を聞くと、「会社が問題視しなかったため」、「対策がとられなかったから」など、相談をしても改善につながる対応がとられなかったという意見が多く挙がった。

また、「解決をはかるための部署や担当がいなかったため」、「言った本人の立場が悪くなるだけで、意味がなかったため」など、そもそも職場においてセクハラ被害を相談できる体制がきちんと整備されていなかったというケースも少なくないようだ。

  • セクハラが理由で転職した経験があるか

続いて、職場でセクハラを受けたことがあるとする人に、セクハラが理由で転職した経験はあるか尋ねたところ、「転職した」(27.3%)、「転職を検討した/検討中」(29.8%)が合わせて57.1%という結果に。被害経験を持つ人のうち半数以上にとって、セクハラが転職を検討するきっかけや決意した理由となったことがわかった。