鈴鹿央士という名前は、事務所の社長がつけてくれた芸名とのこと。とても気に入っているそうで、お気に入りのポイントは「たくさんあります」と笑顔を見せる。

「『鈴鹿』という苗字は、自分が芸能界に入るきっかけになったすずちゃんにちなんでいて、『央士』は左右対称できれいだなと思っていて、そこが気に入っています。『央士』は王子とも関係なく、特に意味はないと思います。あと、画数的にもいいみたいで、いい名前をつけていただいたなと感謝しています」

広瀬すずにちなんだ名前ということで「変なことできないなって(笑)。ちゃんと頑張らないといけないなと思います」と気も引き締まるようだ。

最近の活躍について広瀬から何か言葉をかけられたか尋ねると、「『スイートモラトリアム』が始まるときに、『頑張ってね』というメッセージを添えてお菓子をいただきました。優しいですね」とにっこり。

「僕の事務所の人たちは、仏のような距離感でいてくれている方が多くて。すずちゃんも、(広瀬)アリスさんも、鈴木杏さんも、すごく心地いい距離感でずっと見守ってくれているなという感じがします。勝地涼さんも、マネージャーさん伝いで『こう言っていたよ』と聞いたり、すごくいい距離感で温かい言葉をくれる方たちです」

事務所の先輩たちの優しさも感じながら、着実に成長を遂げている鈴鹿。『スイートモラトリアム』では主演を務めているが、座長としてどのようなことを心がけているのだろうか。

「あまり真ん中に立つタイプでもないですし、引っ張っていく感じでもないと思っているので、とにかくみんなで楽しみながらできたらいいなと思っています。縮こまってしまうと、縮こまったお芝居になってしまうので。キャストの皆さんとスタッフの皆さんがチームになって面白がって撮影できることが一番いいのかなと思いながら挑みました」

また、本作ではこれまで以上に監督やキャストと話し合いながら撮影を進めていったという。

「この現場は、しっかりと意思疎通しながら撮影ができていて、自分の中で財産になったなと感じています。それくらいすごく大きなものになっていて、その作品が皆さんに届くというのがうれしいです」

そして、視聴者に向けて、「この作品は人間らしい部分を深く掘り起こして行動したらこうなるかもしれないというところが描かれていて、『心くんは何を考えているんだろう』と思いながら、どうにか探りながら演じてきました。見てくださる方に楽しんでいただけたら一番幸せだなと思っているので、とにかく楽しんでいただきたいです」とメッセージを送った。

  • 『スイートモラトリアム』第3話の場面写真 (C)TBS

■鈴鹿央士
2000年1月11日生まれ、岡山県出身。2016年に映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』にエキストラとして参加。その際に出演者の広瀬すずの目に留まったことをきっかけに、2018年4月より芸能事務所フォスターに所属。同年秋、「第33回MEN'S NON-NO専属モデルオーディション」でグランプリを獲得し、専属モデルに。2019年から俳優として活動。『蜜蜂と遠雷』で映画初出演を果たし、「第43回日本アカデミー賞」をはじめ、映画賞の新人賞を5つ受賞した。その後、ドラマ『なつぞら』『おっさんずラブ-in the sky-』(19)、『MIU404』(20)、『ドラゴン桜』(21)、『クロステイル~探偵教室~』『六本木クラス』『silent』(22)、映画『星空のむこうの国』(21)、『バイオレンスアクション』(22)、『ロストケア』(23)などに出演。
■ドラマストリーム『スイートモラトリアム』
TBS系 毎週火曜24:58~25:28(※一部地域を除く) 「Paravi」「U-NEXT」では各話地上波放送の1週間前毎週火曜正午に先行有料配信中。地上波放送後、「TVer」「TBS FREE」にて各話無料1週間見逃し配信あり。