撮影の合間での共演者との交流についても、「撮影現場に松本さんがカメラを持っていらっしゃっていたので、家康さん、瀬名さん、五徳さん(久保史緒里)、信康さん(細田佳央太)と亀姫で、家族写真を撮りました」と明かす。
劇中では、信長の娘である五徳のわがままに瀬名や亀姫がツッコむというシーンも描かれてきたが、舞台裏では和気あいあいとした雰囲気だという。
「信康さんと五徳さんとの共演シーンが多かったのですが、時代劇をやっているのに、前室では現代のアニメなど、すごく明るい話題をなごやかに話していました」
これまで亀姫を演じてきて、得たものについて尋ねると「亀ちゃんが嫁ぐ年齢は、今とは全く違うし、あんなに幼いのに、家族と離れて違うところへ行くということは、すごく覚悟がいることだなと思いました。でも、あの時代では当たり前のことだったと思うと、この時代の女の人はすごく強かったんだなと、役を通して感じました」と答える。
時代劇ならではの苦労した点については「ほかのドラマとは言葉遣いや所作も全く違うので、演技をする以外の部分でも意識しなければいけないことが増え、難しいなと思いました」と語るが、その分、面白さも実感している。
「撮影に入る前に亀姫について調べましたが、自分が演技を通じて歴史に関わってみると、自分の役だけではなく、家康などほかの登場人物に対しても興味が出てきます。でも、歴史についてしっかりと理解を持ってないとできない役だから、役作りをする上でも今までの作品とは違い、新しいやり方を学べたかなと思います」
2022年の1月にドラマに初出演して以降、順風満帆にキャリアを重ねてきた當真は「最初の頃も今も、役を通して自分が経験してこなかったことを経験できることや、自分ではない誰かになれることがすごく楽しいなと思います」を充実感あふれる表情で話す。
6月は2本の出演映画が公開を控えるなど、今年は昨年以上に飛躍の年となりそうだ。今後も當真の活躍から目が離せない。
2006年11月2日生まれ、沖縄県出身。2021年7月に企業CMでデビュー。2022年に『妻、小学生になる。』(TBS)でドラマ初出演し、同年、『オールドルーキー』(TBS)、『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ)にも出演。映画『かがみの孤城』(22)では声優に初挑戦した。今年はドラマ『Get Ready!』(TBS)、『ZIP!』(日本テレビ)朝ドラマ『パパとなっちゃんのお弁当』、『大奥』 (NHK)に出演。映画は『水は海に向かって流れる』(6月9日公開)、『忌怪島/きかいじま』(6月16日公開)が待機中。
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