テレビ東京系のドラマ25枠として現在放送中の『クールドジ男子』(毎週金曜24:52~)。職業も年齢もバラバラなクールなイケメン4人……一倉颯(中本悠太/NCT 127)、二見瞬(藤岡真威人)、三間貴之(桜田通)、四季蒼真(川西拓実/JO1)の共通点は「全員ドジ」ということ。等身大で頑張る“愛され男子たち”の日常をハートフルに描き、「かっこいいのにかわいい」と話題を呼んでいる。

26日放送の第7話からは5人目のクールドジ男子として、小説家で“天才型自己完結タイプ”の五十嵐元晴(瀬戸利樹)が新たに加わることも明らかになり、ますます盛り上がる同作。今回は、主演を務める中本、藤岡、桜田、川西にインタビューし、ふだん活動しているフィールドが違う4人が集まった同作について、共感できるドジや共演者の印象などについて話を聞いた。

  • 左から桜田通、中本悠太、川西拓実、藤岡真威人 (C)那多ここね/SQUAREENIX・ドラマ「クールドジ男子」製作委員会

    左から桜田通、中本悠太、川西拓実、藤岡真威人 (C)那多ここね/SQUAREENIX・ドラマ「クールドジ男子」製作委員会

■4人の共演に「すごっ!」

――作品の中で、共感できるドジはありましたか?

中本:一倉という役には、自分と似たような部分がすごくありました。僕もパスポートを置いてきたりとか、いっぱいドジをするタイプなので(笑)。飛行機で着陸する時に、定位置に椅子を直さないといけないのにボタンを間違えて、キャビンアテンダントさんにキョトンとされたりすることもありました。

藤岡:原作を読ませていただくと、4人ともみんなかわいらしいですよね。4人のほんわかした日常を描いているので、実写版で生身の人間が演じるならまた新しい見方で面白くなるんじゃないかと思いましたし、視聴者の方もすごく面白く、楽しく見てくださっているんじゃないかなと思っています。二見はビブスを表裏逆に着ちゃうことがあるんですけど、僕も高校の時に、それこそ球技大会で結構やってたなと(笑)。でも、指摘してくれる人がいなくてずっと逆だった思い出があります。

桜田:「クールドジ」って、ドジという一つの柱に対してこんなにもバリエーションがあるのか、と驚きますよね。性格や表現の仕方がさまざまで、歯車がかみ合うと互いにコントみたいな感じになってすごく面白い。ドジしたあとの感じ方とか、ごまかし方とか、“無自覚無痛タイプ”と言われる三間について全体的にわかると思いましたし、三間だけでなくみんなに共感できました。

川西:僕は四季が悩みを持っていることに対して、共感できます。「自分に武器がない」と思ってるんですけど、そういうところ、僕もわかるなと。でも、共感できるドジはあんまりないですね。しっかり者なんで、ドジ、あんまりしないです(笑)

――この4人で今作の主演だと知った時の気持ちはいかがでしたか?

中本:桜田通さんのことはテレビで見ていて、実力派の俳優さんだと存じていたので共演できてすごくうれしいですし、拓実くんや藤岡くんのことも知っていたので、男子4人で共演できることがうれしいです。

藤岡:俳優と、歌やダンスなどのアーティスト、パフォーマーとして活躍されてる方が一つの作品で集まるという新しい試みにまずびっくりして、そこに自分が参加させていただけることがめちゃくちゃうれしいですし、キャストだけでも大きな話題性があって、それがいざ役に入って作品となって、1つの画の中で4人がそろった時に、新しいかけあい、面白さ、かわいらしさ、いい雰囲気を見せられるのが楽しみでしたし、見てくださる方の反応も楽しみでした。

桜田:僕もこんな素敵なメンバーの皆さんの中に加わることがすごく光栄でしたし、普段は自分たちの分野でプロフェッショナルとして活躍されてる方たちと一緒にお芝居を通して1つの作品を作ることが楽しみでした。ただ皆さん役者、アーティストという肩書き関係なくお芝居に取り組まれる方々だと思うので、そういう意味では普段と変わらない現場という意識もありました。

川西:僕は初の連ドラなので、本当に全力で体当たりしていけたらなと思っていました。共演者の方はすごいなと思いました。「すごっ!」と思いました(笑)。このメンバーの中に自分が入るのは、すごいと思いました。

桜田:語彙力ないじゃん、さっきから!

中本:「すごい」しか言ってへんやん!

川西:(笑)。とにかく豪華だなと思います。

――ぜひみなさんの第一印象をざっくばらんにお話しいただければと思います。

中本:川西くんは役と一緒でよく笑ってるイメージがあったし、3人とも演じるキャラクターに性格が似てるなと思っています。桜田さんは頼りになりそうだしおしゃべりも上手で、藤岡くんは役と同じように1番若い。僕もドラマは初ですし、そもそも演技のお仕事をさせてもらうこと自体が大きな挑戦なので、緊張や不安もあるんですけど、大きなお仕事をいただいたので、楽しみながら皆さんと仲良くやっていけたらなと思っています。

藤岡:年齢が1番下ということもあってすごく緊張してたんですけど、それと同時に皆さんに会うのがめちゃくちゃ楽しみでした。4人がそろう取材日も、ものすごく楽しみにしてて、前日から「皆さんのこと、なんて呼べばいいんだろう」と考えていたくらいでした(笑)

桜田:こんなに平和で微笑ましい取材はめったにないです(笑)。皆さんご活躍されてるので、SNSなどで調べればめちゃくちゃかっこよくて素敵な姿をみることができるんですけど、本人にお会いしてみて改めてすごく素敵で。真威人くんは19歳ですが、僕が19歳の頃はこんなにいい子ではなかったと思うくらい、接していて本当に心が洗われる思いです。悠太さんは、これからもっといろんな部分を知っていきたいなと思えるような魅力を感じています。拓実くんは……なんかいつも笑っていて、ちょっとよくわかんないです(笑)

川西:(笑)

桜田:いつもずっと笑ってて、楽しそうです。でもめちゃくちゃすごい性格が良くて、共演できるのがうれしいですね。

川西:僕は、皆さんイケメンだなあと思います。

桜田:ほら、よくわかんないでしょう?(笑) かわいいんですよ。

川西:いや、マジでかっこいいなと思いました、本当に! 写真とかで見ても本当にかっこいいと思ってたんですけど、生で会うと余計にかっこいいんです。

中本:誰が一番かっこいい?(笑)

桜田:順位つける?

川西:それはやめてください(笑)

――タイプの違うクールドジ男子が登場しますが、ぜひご自身の演じられる役の魅力や、他の男子達に「ここは負けない」というアピールポイントを教えてください。

中本:一倉颯は、側から見るとすごくクールで、無口でとっつきにくいのかなと思われがちなんですけど、自分の中で考えていることがたくさんあって、なおかつ正直。セリフに嘘がなく、本当に思った事を言っているんです。すごくドジなんだけど、そこが憎めないところなのかなと思うし、1番の魅力なんじゃないかなと思ってます。

藤岡:二見瞬は、とにかくベースのテンションが本当にクールで、ずっとスンとしているんですけど。若さゆえに「クールでいるのがかっこいい」と思ってる。失敗とか動揺をなるべく見せないように隠して「別に俺、動揺してないし」と強がっちゃう部分が、17歳らしいんです。大人になると、そういうのがあんまりなくなるじゃないですか。高校生ならではの強がっちゃうところで、基本ずっと無表情。でも自分の大好きで得意なスポーツをしている時や、球技大会で優勝した時とか、あとは愛犬と触れ合っている時に自然と笑みが見えたり、そういうちょっとした部分がギャップでめちゃくちゃかわいいなと思ってます。

桜田:三間貴之のいいところは、周りの人たちを癒やせるドジなんですよね。尚且つ、自分のドジで落ち込むことがないし、誰かに迷惑をかけたりするわけでもなく、些細なドジと、ちょっとした不幸がある。コーヒーがすごい熱くてうまく飲めない、みたいなシーンがあったりして、それは確かにちょっとかわいそうだなと思うけど、三間はそんなに気にすることもなく、失敗に引っ張られることもないので、それを見た周りの同僚たちは癒やされて「素敵だな」「かわいいな」と思うんです。非常に平和な空気が漂っている存在だなと思ってます。

川西:四季蒼真はとにかく笑ってるんですけど、男性女性に関わらず、人の懐に入るのがうまいなと思います。性別や年齢に関係なく仲良くなれる、接しやすい子なのかな。負けないところは、やっぱりとにかく1番笑っているところだと思うので、ぜひ注目してください!

■中本悠太
1995年10月26日生まれ、大阪府出身。2012年に日本で開催されたSMエンターテインメントのグローバルオーディションに合格し、渡韓の後2016年にNCT 127のメンバーとしてデビュー。Instagramのフォロワー数は日本人男性タレント1位と人気を博し、主な出演作に映画『HiGH&LOW THE WORST X』がある。

■川西拓実
1999年6月23日生まれ、兵庫県出身。2019年に『PRODUCE 101 JAPAN』のオーディション番組に参加し、翌年JO1のメンバーとしてデビュー。俳優としての出演作にショート・プログラム「プラス1」(22年)などがある。

■藤岡真威人
2003年12月28日生まれ、東京都出身。俳優・藤岡弘、の長男で2019年より芸能活動を開始。主な出演作に映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』(21年)、ドラマ『恋に無駄口』『テッパチ!』(22年)などがある。

■桜田通
1991年12月7日、東京都出身。2005年に俳優デビューし、2006年、ミュージカル『ミュージカル・テニスの王子様』で主役を務める。近年の主な出演作にドラマ『パーフェクトクライム』『コーヒー&バニラ』(19年)、『3Bの恋人』(21年)など。Netflixドラマ『今際の国のアリス』(20年〜)、公開待機作に映画『大名倒産』(6月23日公開)がある。

(C)那多ここね/SQUAREENIX・ドラマ「クールドジ男子」製作委員会