――役とご自身の共通点がありましたら教えてください。

信頼している人に対する愛情の大きさは似ていると思います。私は特に家族がすごく大好きなので、演じる上で家族のことを思い浮かべました。和真に向ける愛情はこれくらい大きいのかなと。

――ご家族というと、SNSの写真や動画をお父様が撮影してくれていたんですよね?

最近も撮ってくれていて、ずっと父がサポートしてくれています。小さいときから「お前にしかできないことをやってほしい」「かましてほしい」と言って応援してくれています(笑)

――女優になりたいと思うようになったのも、お父さんの影響があったのでしょうか?

影響はかなりあったと思います。父も形は違えど表現者という仕事をしていて、父の背中を見ながら育ったので、憧れや尊敬の気持ちはすごく強いです。

――お父様はどういうお仕事を?

若い頃は車のタイヤのホイールのデザインをしていてアメリカで賞を取ったこともありました。今は群馬に戻ってきていろいろな企業の顧問を務めたり、企業や商品のプロデュースなどもしていて、常に何か生み出している姿を小さいときから見ていて憧れていました。

――本作は5作目のドラマ出演で、連ドラレギュラーは初めて。ゲストとレギュラーでは気持ちなどだいぶ違いますか?

自分にできることを精一杯、責任を持ってやらせていただこうという気持ちは全く変わりませんが、圧倒的に現場にいる時間が長いので、キャストやスタッフの方、エキストラさんとお話しする機会も多く、いろんな方とのコミュニケーションを通じて、頑張ろうという気持ちがさらに高まっています。

――現場にいる時間が長くなると、どんどん気持ちが高まりそうですね。

そうですね。だんだんハイになっていきます(笑)。早朝から深夜までの撮影が連日続くこともありますが意外と元気です。ひたすら現場に没頭するという感じで、大変というよりお芝居が楽しいという気持ちが勝っているのかなと思います。

――お芝居が好きという気持ちが伝わってきますが、ドラマ5作品に出演して女優業に対する思いに変化はありますか?

楽しいとか幸せという気持ちは常にあって、それがさらに高まってきている感じがあります。少しでも自分が満足いく役作りができるようになるにはどうしたらいいんだろうとか、役や作品について考えている時間はすごく幸せを感じます。

――どういうときに一番喜びを感じますか?

現場でお仕事しているときが一番楽しいです。現場では皆さん、本名ではなく役の名前で呼んでくださるのですが、そのときにこの現場でお仕事させていただいているんだなと実感が湧きます。また、カメラの前に立って、役の感情になってセリフを発したり表情で見せたりするときに幸せを感じます。