JR東海は8日、ゴールデンウィーク期間(4月28日から5月7日まで)の利用状況を発表した。在来線において、飯田線の豊橋~飯田間で運行される特急「伊那路」が前年の利用を大きく上回り、コロナ禍前の2018年も上回る利用状況となった。

  • 特急「伊那路」は373系を使用。飯田線の豊橋~飯田間で運転される

飯田線では、位置情報連動型ゲーム「駅メモ!」シリーズとJR東海のコラボキャンペーン第1弾「JR東海×駅メモ!&アワメモ! コラボキャンペーン ~メロと巡る! 飯田線の秘境駅旅~」を4月25日から実施している。飯田線と東海道新幹線の駅を巡るデジタルスタンプラリーが行われ、指定された対象駅にチェックイン(位置登録)し、ミッションを達成することで、ゲーム内アイテムやコラボ記念の特別グッズをもらえる。コラボキャンペーン第1弾の実施期間は8月31日までとされている。

ゴールデンウィーク期間中、このイベントに参加するため、多くの人が飯田線を利用した様子。SNS等で現地からの投稿が相次いだほか、「飯田線イベント」「伊那路1号」といったワードがトレンド入りしたという。豊橋~飯田間で1日2往復運転される特急「伊那路」も、多くの乗客でにぎわったようだった。

JR東海の発表によれば、ゴールデンウィーク期間中における特急「伊那路」の輸送量(飯田線豊川~本長篠間)は約2,000人で、前年比155%、2018年比112%だったとのこと。同社の在来線特急列車(寝台特急は除く)において、コロナ禍前を上回る利用状況となった列車は「伊那路」のみだった。