KAT-TUNの亀梨和也が主演を務めるNHKの土曜ドラマ『正義の天秤 season2』(総合 毎週土曜22:00~)がきょう6日にスタートする。2021年に放送された前作に引き続き主人公・鷹野和也を演じる亀梨に、続編の魅力や役作りなど話を聞いた。

  • 『正義の天秤 season2』で主人公・鷹野和也を演じる亀梨和也

本作は、亀梨扮する元医師の天才弁護士・鷹野和也が、自身も冤罪の悲劇に苦しみながらも、数々の難事件の真相を暴く本格法廷ミステリー。シーズン2では、鷹野の鮮やかな推理・弁舌に加え、鷹野率いる師団坂法律事務所・ルーム1のメンバーにスポットをあて、それぞれの抱く「正義」を描いていく。

ルーム1のメンバーとして、佐伯芽依役の奈緒、杉村徹平役の北山宏光、桐生実雪役の大政絢、梅津清十郎役の佐戸井けん太が引き続き出演。鷹野の恋人・雨宮久美子役の大島優子、芽依の父で師団坂法律事務所の創設者・佐伯真樹夫役の中村雅俊、師団坂教会の女性牧師・冨野静子役の山口智子も続投する。

亀梨はシーズン2の撮影に向けて、改めて鷹野というキャラクターを作り上げたという。

「スタッフや共演者の皆さんとも『シーズン2できたらいいね』という話はしていたので、心のどこかで希望は持っていましたが、やると決まっていたわけではなかったので、シーズン2のお話をいただいてからまた新たに気持ちを入れて、もう一度自分の中でキャラクターを呼び起こしました」

まずは前作を見返すところから始めた。

「時間が空いていたので、細かいストーリー設定など自分が覚えている感覚だけで演じるのではなく、もう1回見返しました。声のトーンや仕草は、僕自身とは違うところで作っていったキャラクターなので、声のトーンや口調、抑揚のつけ方など探す作業がありました」

再び本作に挑む中で、「鷹野和也ならではの正義との向き合い方」が作品の魅力の一つであると改めて感じたという。

「鷹野の『正義』は独特な角度なので、一般的な弁護士ということでいうと逸れている部分があるのも事実なのかなと。そこが魅力の一つでもありますし、そのずれについては、シーズン2に入るにあたってプロデューサーや監督たちと意見を交わしながらやらせていただきました」

前作から変わらない鷹野らしさがありつつ、シーズン2では人間味が出てくるという変化も。

「前作では鷹野はある種の絶対的な強さがありましたが、シーズン2は揺らぎや、1を経てのチームワークなどが出てきて、1より人間味があるのかなと。1のほうがもっと絶対的なキャラクターとして特徴が出ていたと思います」

亀梨自身、演じる際に人間味を意識。「1はまばたきすら意識してやっていましたが、2は自然体な感じで、人間味が出るようにというのは少し意識しました」と明かした。

シーズン1で鷹野はよくスーパーボールを操っていたが、シーズン2でもスーパーボールは登場するそうだ。

「バリエーションをどうするか、みんなで楽しみながら試行錯誤しました。ちょうどワールドカップ明けぐらいの時期も収録していたので『足を使ってみる?』とやってみたり、楽しみながらいろいろやりました(笑)。全部一発で決まるタイプではないので、失敗しながらいいものを頑張って作り上げました」