井之脇とは、『義母と娘のブルース』をはじめ、多くの作品で共演しており、「安心感というか親戚感。海くんがいてくれると安心しますし、同時に身が引き締まります」と語る。

「前にご一緒したときの自分よりももっと成長していたいなと、毎回海くんに会うたびに思うので、安心と緊張が同じくらいあります。毎年一緒に作品を作っているぐらい共演していて、自分のことをずっと見てくれている存在でもあるし、私も見ているので、よりよい自分でいたいなと思います」

さらに、「海くんは求められる役が今回の役もそうですけど、知識があったり、その道を突き詰めている役だったり、それをさらっとこなしてしまう力があるので、どんどん職人になっているなという印象があります」とリスペクト。「私も負けじと海くんの素敵さについていけるように成長していたいなといつも思わされます」と、とてもいい刺激を受けているようだ。

5日放送の第3話では、直哉たちが水源を見つけて飲み水が確保できたことで、乗客たちに少しの希望が見えたかに思われた矢先、直哉が大切にしてきた美容師道具のハサミが入ったバッグが田中(杉本哲太)によって持ち去られる事態が発生。一方、優斗たちは食料を調達しに向かうが突如、紗枝の身にある異変が生じる。

上白石は、「3話にもなると、ここで私たちはしばらく生きなきゃいけないんだという生活感が芽生え、乗客のみんなのチーム感も出てきます。そんな中で私が演じる紗枝がちょっとしたトラブルを起こしてしまい、トラブルを通してどんどんみんなが結束していくのがわかる回になっているのでぜひ見ていただけたらと思います」と見どころをアピールした。

■上白石萌歌(かみしらいし・もか)
2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身。2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディショングランプリを受賞し、2012年に女優デビュー。2018年公開の映画『羊と鋼の森』で第42回日本アカデミー賞新人賞を受賞。近年の主な出演作は映画『子供はわかってあげない』(21)、『KAPPEI カッペイ』(22)、『アキラとあきら』(22)、ドラマ『金田一少年の事件簿』(22)、連続テレビ小説『ちむどんどん』(22)、『警視庁アウトサイダー』(23)など。adieuとして音楽活動もするなど、多方面で活躍している。

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