無料語学学習アプリ「Duolingo」を提供するDuolingo,Inc.は、月に2回以上、仕事の実務で英語を使っているビジネスパーソン920名を対象に、「ビジネスパーソン英語力実態調査」を実施した。

調査対象者の約6割が、「仕事で英語が必要になると分かった時点で中級者未満の英語力だった」と回答しており、必ずしも英語が得意な人や、海外居住経験がある人だけが、ビジネスで英語を使うことになるわけではないということが明らかに。さらに約3人に1人はビジネスで英語を使うようになるとは想定すらしていなかったという。

最も使われる技能はリーディング。キャリアアップと共に他技能も必要に

本調査では英語技能を「リーディング(英語で資料やメールを読む等)」「リスニング(英語での会議、接客等)」「スピーキング(英語での会議、プレゼン等)」「ライティング(英語で資料やメールを作成する等)」の4つに分類し、それぞれの使う頻度について質問した。

最も使われているのはリーディングで、半数以上のビジネスパーソンが「週3日以上使う」と回答。週5日以上使うビジネスパーソンは約4人に1人となった。しかし、リスニング、スピーキング、ライティングのその他3技能においても約60%が「週1日以上の頻度で使っている」と回答し、どの技能もバランスよく伸ばす必要があることが分かった。

半数以上がGoogle翻訳を利用。10代〜30代ではChatGPTの活用も

仕事で英語を使う際、52.3%が「Google翻訳を活用している」と回答。英和辞典が最も人気だった60代以外、全ての年代においてGoogle翻訳が一番人気となった。

活用ツールでは年代間の違いも見られ、40代以上は英和辞典とGoogle翻訳が最も使われているツール1,2位だったのに対し、10代〜30代ではGoogle翻訳の次にChatGPTを利用する人が多い結果に。DeepLなどの高精度な翻訳ツールや英和辞典を抑えての結果となり、直近のSNS等での盛り上がりも影響しているのか、ChatGPTのようなAIアシスタントが身近な存在になってきているようだ。

3人に1人はビジネスで英語を使うようになると想定しておらず!さらに約6割が中級者未満の英語力だったと回答

回答者の半数近くが、社会人になる前の英語圏での在住経験はなく、さらに全体の約3人に1人は仕事で英語を使うようになるとも想定していなかったと回答。

また仕事で英語を使うようになると分かったときの英語レベルに関する質問では、18.2%が「初心者(ほとんど知らない)」、41.4%が初心者以上(簡単な基礎は知っている)中級者(基礎を超えても大丈夫)未満」と回答した。

8割近くが「仕事で英語を使うことが、キャリアに良い影響を与えている」と回答

現在の英語レベルは「初心者以上(簡単な基礎は知っている)」が最も多く37%、ついで中級者(基礎を超えても大丈夫)」が31.6%。73.9%が「仕事で英語を使いはじめたときと現在を比べると、英語力が向上した」と回答したが、未だ理想とする英語力と比べギャップがあると答えた回答者は86.3%にものぼった。

「仕事で英語を使うことが、自身のキャリアに良い影響を与えていると思いますか?」という質問に対しては、31.6%が「非常に思う」と回答。「やや思う」を合わせると、80%近くが良い影響を与えていると回答した。さらに、半数以上が会社からも英語を学習するよう指示を受けていると回答し、企業も英語の必要性を感じているようだ。

調査方法:インターネット調査
調査方法:月に2回以上仕事の実務で英語を使っている全国のビジネスパーソン920人
調査実施日:2023年3月30日〜2023年4月6日