プロフィギュアスケーター・羽生結弦が、5月2日(19:00~)に放送されるテレビ朝日のトークバラエティ番組『徹子の部屋』2時間スペシャルに出演する。

  • 羽生結弦=テレビ朝日提供

フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者であり、昨年夏、プロスケーターに転向した羽生。これまでCMや昨年末の『第73回NHK紅白歌合戦』で黒柳徹子と共演しているが、『徹子の部屋』出演は初となる。

「どうぞお入りください!」という黒柳の声に導かれ、グレーのスーツ姿で登場した羽生。「ずっと出ていただきたかったの。やっと実現しました」と喜ぶ黒柳に、羽生も「僕のほうこそ、徹子さんとちゃんとお話ししたいなと思っていたのでうれしいです」と笑顔を見せる。昨年末の『紅白歌合戦』ではペンライトとマイクを間違えた黒柳を羽生が優しくサポートしたことが大きな話題となったが、黒柳は「あのとき、あなたがすごい勢いで“マイクはこちらですよ”と教えてくださって……。紅白で助けていただきましてありがとうございました」とお礼を伝え、収録がスタートした。

スタジオには歴代の衣装も展示。それぞれの衣装やプログラムの魅力に触れながら、2連覇を果たしたソチ&平昌五輪を振り返り、2月に行われた東京ドー ム単独公演『YuzuruHanyu ICE STORY 2023“GIFT”』についてもトークを繰り広げる。「体力的にも大変なチャレンジでしたが、フィギュアスケートへの固定観念を破ることができたと思います」と公演に込めた思いが明かされ、実は会場で『GIFT』を見ていたという黒柳も感動を新たにする。

さらには、「地上でジャンプすることはないの?」という黒柳の問いに、「ちょっとやってみますか?」とサービス精神を発揮した羽生がスタジオで華麗なジャンプを披露する場面も。また、「まだまだ選手として活躍できると思うけどどうですか?」と黒柳が質問すると、「(フィギュアスケートは)思っているよりもたくさんの可能性があるジャンル。勝敗や点数だけでなく、枠を超えてさまざまな表現ができることにやりがいを感じています」と、プロスケーターの道に進んだ心境について真摯に答える。

トークの後半は、スペシャルではおなじみのカードトークで素顔に迫っていく。「金メダルの源!? 大好物は?」というテーマでは、大好きだという濃厚&固めのプリンが登場し、「おいしいですね! ぜんぶ食べちゃっていいんですか?」と羽生は大喜び。「もっとも恐れるもの」というカードでは、恐れているある人物の存在が明らかに。その人物によるサプライズVTRでは「ひどいですね(笑)! テレビってこういう感じなんですね(笑)」と苦笑いする。10年後のビジョンについても打ち明け、力強い宣言を聞いた黒柳は「私も楽しみ! ぜひやっていただきたいわ」と熱いエールを送る。

コメントは以下の通り。

■羽生結弦

――初出演の感想を教えてください。

最初はとても緊張していたのですが、徹子さんの柔らかさと温かさに包まれながらお話しさせていただき、幸せな時間だったなと感じています。『徹子の部屋』は僕が生まれる20年前から続く番組ですが、常々“いつか自分もこんなアットホームな番組に出演させていただけたらいいな”“徹子さんに呼ばれるような存在になるまで頑張らなければ”と思っていたので、『48年目突入スペシャル』という節目に呼んでいただき、本当に光栄です。これまでの自分の歩みを徹子さんもご存知でいてくださって、頑張ってきたことは無駄ではなかったんだなと改めて感じる時間になりました。これからも、みなさんに感謝しながら進んでいきたいなと思いました。

――じっくりトークをされて黒柳徹子さんの印象は変わりましたか?

僕にとって、徹子さんは“テレビの中の偉大な方”というイメージでした。今回、改めてお話しさせていただいて、徹子さんはずっと見てきたテレビと何ひとつ変わらない方だなと思いました。驚いたのは、台本など見ないでお話しされること。進行もゲストのデータもすべて頭に入っているとおっしゃっていて、ビックリしました。

――今回の『徹子の部屋』出演で、いちばん“とっておきだな”と思うトークは?

サプライズVTRですね(笑)。あそこまで突っ込んで聞かれたことは初めてでしたから……。徹子さんの温かさに安心しちゃって、いろいろとお話をさせていただいたなと思っています。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

今回の出演ではリラックスしながらも、僕の信念についてお話しすることができたなと思っています。徹子さんに聞いていただかなければ、おそらく誰にもお話しすることがなかったような深いところまでかみ砕いてお伝えしたので、“羽生結弦はこういう風に変わっていくのか”、“こういうことをしたいと考えているのか”など、さまざまなことを感じていただければうれしいです。

■黒柳徹子

――『徹子の部屋』が放送48年目に突入しましたが、今のお気持ちをお聞かせください。

48年なんて人生の半分以上ですから、ひとつの番組をこんなに長く続けることができたなんて、自分でも驚きました。ここまで続いたのは、いらしてくださったゲストの方々やスタッフみんなの熱心な下調べ、そして応援してくださる視聴者のみなさんのおかげ。いろいろなことが重なって達成できたことだと思いますし、その間、とても楽しく番組を務められた私は本当にラッキーだったなと思います。実は、これまで1日たりとも「今日はスタジオに行きたくないな」なんて思ったことがなく、『徹子の部屋』の収録日は、いそいそとスタジオにやって来ました。やっぱり、私は“人間が好き”なんですね。毎回、「今日はどんなお話が聞けるんだろう?」と楽しみでした。

――羽生結弦さんと初トークされた感想を教えてください。

まず、あの滑りができる彼は天才です。ユーモアもお持ちで、一緒にお話ししていて本当に楽しかったですね。28歳とまだお若いですが、人間として素晴らしく仕上がっていらっしゃるなと感じました。とにかく素敵でした。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

48年目突入スペシャルには羽生さんをはじめ、華麗なゲストがいらっしゃいます。ここでしか聞けないような思いがけないお話が飛び出しますよ。私自身、今回のスペシャルができて本当に楽しかったのでぜひご期待ください!