常磐線などで活躍するJR東日本の車両E531系のうち、10両編成の1編成(K423編成)が「赤電」ラッピング車両となり、このほど営業運転を開始した。運用区間は品川~高萩間、運用期間は2026年春頃までとされている。

  • 10両編成のE531系1編成(K423編成)が「赤電」ラッピング車両に

E531系の「赤電」ラッピング車両は2021年に最初の編成が登場。勝田車両センター60周年を記念し、国鉄時代の1985(昭和60)年まで運転されたという401系の「赤電」塗装をイメージしたラッピングを施した。使用車両は5両編成のK451編成。車体前面を小豆色・クリーム色のカラーリングとし、車体側面の帯色を小豆色に変更した。

5両編成の「赤電」ラッピング車両は水戸地区の常磐線・水戸線を中心に運行され、常磐線経由で品川駅まで乗り入れたこともある。当初は2022年度末まで運行予定だったが、好評につき期間を延長。「茨城デスティネーションキャンペーン」などのイベントを盛り上げることになり、より多くの人に「赤電」を見てもらうべく、10両編成の「赤電」ラッピング車両も登場することになった。

10両編成の「赤電」ラッピング車両は、4月15日に土浦運輸区で行われた「赤電15両編成撮影会」にてお披露目された。5両編成・10両編成の「赤電」ラッピング車両を連結し、15両編成となった姿も撮影できたという。

  • 10両編成の「赤電」ラッピング車両はグリーン車も帯色を変更。通常のカラーリングのE531系(5両編成)を連結した15両編成で運転

かつての「赤電」(401系など)は上野駅発着だったが、E531系の「赤電」ラッピング車両は常磐線から上野東京ラインへ直通し、品川駅まで乗り入れる。10両編成の「赤電」ラッピング車両も、5両編成とほぼ同様の外観だが、中間車のグリーン車2両も帯色を小豆色に変更しており、普段のE531系とは異なる印象だった。「赤電」ラッピング車両(10両編成)と通常のカラーリングのE531系(5両編成)を連結した15両編成で都内を走る姿を見ることができた。