JR東日本の車両E531系(5両編成)1編成に401系の塗装「赤電」をイメージしたラッピングが施され、11月5日から運行開始した。現在の運用区間は水戸線・常磐線小山~友部~原ノ町間。11月7日は常磐線いわき方面の普通列車にも使用された。

  • 5両編成のE531系1編成が401系の塗装「赤電」をイメージしたラッピング車両に

このラッピング車両はJR東日本水戸支社の取組みによるもので、1961(昭和36)年4月に操業開始した勝田車両センターの60周年を記念し、国鉄時代の1985(昭和60)年まで運転された401系の塗装「赤電」(勝田車両センター創立時に配属された401系に塗装されていた小豆色とクリーム色の電車の総称)をイメージしたカラーリングとなった。新しさとノスタルジーを兼ね備え、地元の人々に愛されるデザインをめざしたという。

個性的な外観となったこともあり、運行開始前からSNS等で注目を集め、11月5日以降の運用についても逐一報告されていた。運行初日は深夜の時間帯から運用に就き、翌日は水戸線を中心に運用されたという。11月7日は朝の時間帯に水戸線で運用された後、常磐線水戸駅以北へ。いわき駅構内の留置線で留置された後、いわき駅15時58分発の広野行、折返しとなる広野駅16時26分発の水戸行として運行された。

その後は水戸発原ノ町行で運用を終えたとのこと。11月8日は原ノ町駅5時33分発・いわき駅6時55分着と、折返しとなるいわき駅7時11分発・原ノ町駅8時29分着で運用された。

401系「赤電」カラーのE531系ラッピング車両は2022年度末まで運用される予定。現在の運用区間は水戸線・常磐線の小山~友部~原ノ町間だが、2022年1月から区間を拡大し、上野東京ライン・常磐線の品川~友部間でも運用予定となっている。

  • 401系「赤電」カラーのE531系ラッピング車両が常磐線を走る