いつも穏やかで怒らない人は、周囲から慕われやすく、人間関係を円滑に進めることができるでしょう。その一方で、損をすることもあります。

本記事では、あまり怒らない人の特徴や心理、あまり怒らないことで被る可能性のあるデメリットなどを紹介します。

怒りっぽいことで悩む人のために、怒らなくなるための方法もまとめました。

  • 怒らない人とは

    怒らない人の特徴や、怒らない人になるための方法などを紹介します

怒らない人とはどんな人?

「怒る」とはご存じの通り、何か不快なことや不満があって、我慢できない気持ちのことや、良くない言動を叱ることを意味します。

さまざまな人と触れ合う中で、相手に失礼な態度を取られたり理不尽なことをされたりなどすれば、誰しも怒ることはあるでしょう。しかし、人によって怒りやすい人とめったに怒らない人がいます。

怒らない人にもさまざまなタイプの人がいて、怒りの沸点が低く、何をされても全く腹が立たない人もいれば、本心では怒っているけれど、怒りという感情を表に出していないだけの人もいます。

怒らない人の特徴とは

まずは、怒らない人によくある特徴を確認しましょう。

性格が落ち着いている

怒らない人には、性格が落ち着いている人が多いでしょう。落ち着いているが故、あまり怒ることがないのです。

性格が落ち着いているということは、慌てず堂々としていて、冷静に物事の判断ができるということです。そのため、「怒っても問題は解決しない」「ここで怒ると状況が悪化するだけ」などの判断から、「怒る」という行動を選ばないのです。

逆に、怒りやすい人はすぐに感情的になり、冷静に物事を判断するのが苦手な傾向があります。そのため、感情に任せて怒りを表に出してしまうのです。

視野が広い

怒らない人には、視野が広いという特徴もあります。

視野が広いということは、さまざまな可能性を考慮することができるということです。例えば相手にミスがあっても、すぐ怒るのではなく、相手の事情を考慮し、冷静に対処できます。

また視野が広い分、あらかじめ懸念点に気付きやすく、さりげなくフォローができるという特徴もあります。そのため、怒らない人の周りでは、そもそも大きな問題が起きにくいということもあるのです。

強い信念がない

怒らない人の中には、特に他人を怒るほどの信念を持っていないという人もいます。強い信念がないからこそ、過度な情熱もなく、他人に対して怒ることがないのです。

強い信念を持っている場合、その信念を否定されたり、信念に反することをされたりすると、その人に対して怒りを感じやすくなります。しかし、相手に対して怒るほどの強い信念を持っていない人は、何を言われても「別にいいよ」「何でもいいよ」と受け入れます。

信念を持つことは成長やモチベーションにつながるため、良いことでもありますが、その信念が怒りの原因となって人間関係のトラブルに発展するなど、マイナスに働くこともあるのです。

他人にあまり興味がない

相手が自分の思い通りに動いてくれない、発言の意図をくみ取ってくれない、真面目に向き合ってくれないといった状況には、多くの人がいら立ちを覚えます。

しかしあまり怒らない人には、他人に関心が無く、相手が何をしても「自分が怒る必要は無い」という考えの人がいます。

このような人は、相手が自分の思い通りに動くことを期待せず、他人は他人であるという考えで動くため、適度な距離を保って人付き合いをします。

怒らない人の心理とは

  • 怒らない人の心理

怒りやすい人にとっては、怒らない人はどのような心理でいるのか、不思議に感じるものでしょう。ここからは、怒らない人がどのような心理なのかを紹介します。

心に余裕がある

怒らない人は心に余裕がある場合が多いです。心に余裕がある分、気持ちが穏やかで、ささいなことは気にしないのです。

トラブルに見舞われたり、何か嫌なことを言われたりしても、サラリと受け流すことができます。

心に余裕があるのは、もともとの性格からくる場合もありますが、さまざまなトラブルを経験したり、嫌な人の対応をしたりと、場数を踏んでいるからということも考えられます。

疲れたくない

怒ることはエネルギーを消費し、疲労物質が排出されづらくなることにもつながるといわれています。

疲れたくないという心理から、物事に対して無関心を貫き、怒らないという人もいるでしょう。

怒るのが面倒くさい

怒らない人には、「怒るのが面倒くさい」という心理を持っている人も少なくないでしょう。

怒るということは、相手から逆恨みされたり、関係性がこじれたり、状況を悪化させたりといったリスクをはらみます。わざわざ怒って面倒なことになるよりも、受け流した方が楽だという心理から、怒りを表に出さないということが考えられます。

周りの目が気になる

他人の目が気になるという心理から、怒らないという人も多いです。これは、自分が怒ることによって、相手や周囲の人からどう思われるかを気にしているのです。

怒りやすい人に対して、人は「こんなことを言ったらまた怒るかな」「扱いづらい人だから関わりたくないな」などと、マイナスなイメージを持つものです。

そのため、怒ることでマイナスなイメージを持たれることを嫌がり、「嫌われるくらいなら怒るのはやめよう」と思う傾向にあります。

怒らない人のデメリット・短所

  • 怒らない人の短所

怒らないというのは温厚で良いことに思えますが、実は怒らないからこそのデメリット、短所も存在します。

他人から振り回される存在になる

怒らない人は、他人から振り回されやすくなる可能性があります。なぜなら、「この人は怒らないから何をしてもいい」と思って、むちゃな要求をしてくる人がいるからです。

怒らない人は、むちゃな要求をされていることに気付いていても、「波風を立てたくない」と引き受けてしまうことも多いです。これにより、「やっぱり何をしても怒られなかった」と思われ、さらにむちゃな要求をされるという悪循環に陥る可能性もあります。

思っていることを主張できない

怒らない人には、自分の思っていることを主張できないというデメリットもあります。本当は嫌だと思っていても、怒らず何でも受け入れてしまうため、自分の意見を主張する機会を失ってしまいます。

また、怒らない人には周りの目を気にする人が多いため、「これを伝えると相手にどう思われるかな」などと考えてしまい、結局思っていることを言葉にできないということもあります。

周りの人から「怖い」「冷たい」と思われることも

怒らない人は、周りの人から「怖い」「冷たい」と思われる可能性もあります。

なぜなら、一般的には怒っても当然のことに対しても、感情を表に出さず、時には笑って受け流す様子から、「この人は何を考えているのかわからなくて怖い」「感情がない=冷たい」と捉えられてしまうためです。

このことにより、いつのまにか周りから人が離れていく可能性もあります。

怒らない人になるための方法5選

  • 怒らない人になるためには

怒らない人にもデメリットはあるとはいえ、何事も冷静に判断できて、穏やかな「怒らない人」に憧れる人も多いでしょう。

そこでここからは、怒らない人になるための方法を紹介します。日常生活で意識的に実践し、怒らない人を目指しましょう。

ポジティブな考え方を意識する

何事にもポジティブな考え方を持つことを意識しましょう。なぜなら、ポジティブな方に考えを持っていくことで、怒りの感情が湧きづらく、また収まりやすくなると考えられるからです。

マイナスなことが起こったら一度飲み込んで、プラス方面に思考を向ける癖を付けましょう。

相手に期待をし過ぎない

はなから相手に期待しすぎないことも、怒らない人になるための方法です。なぜなら、相手の対応が自分の期待値に達してないことが、怒ってしまう理由の一つだからです。

相手も人間であり、ミスをすることはあります。こちらが期待するクオリティーのアウトプットを出してくれないこともあるでしょう。相手に過度な期待はしすぎず、「まあ、こんなもんだよね」と思う気持ちが大切です。

相手の話をよく聞き、理解する

相手とコミュニケーションを取る際は、相手の話をよく聞いて、相手を理解することを心掛けてみましょう。なぜなら、相手が意図したことを自分が間違って捉えていたり、相手のことを勘違いしていたりすることが、怒る原因になっている可能性があるからです。

育ってきた環境や性格、好みも違う他人と関わる上で、けんかになったり、怒りを感じたりしてしまう場面は避けられません。しかし、話を冷静に聞いてみることで、今まで怒っていたことも怒りにくくなるかもしれません。

「自分は怒りやすい性格だ」という自覚を持つ

怒りやすいことに悩んでいるなら、自分が怒りやすい性格であることを意識しましょう。なぜなら、怒りやすい性格ということを意識することで、いつもならカッとなってつい相手に強く当たってしまうのを抑えられるからです。

怒りを感じたら、それを口に出すのをこらえて、数を数えたり、深呼吸をしたりするといいでしょう。

好きな曲を思い出したり、音楽を聴いたりして気持ちを落ち着ける

どうしてもイライラした気持ちが晴れない時は、音楽の力に頼る方法もおすすめです。

怒りの感情が湧いたときは、好きな曲を思い出すと、怒りをコントロールでき、落ち着きを取り戻せるといわれています。

また音楽を聴くことも、怒りの感情を軽減させてくれるといわれています。

怒らない人にも、誠意をもって接しましょう

怒らない人にもさまざまなタイプの人がいて、怒りを感じにくい人もいれば、内心では怒りを感じているけれど、表に出していないだけの人もいます。

「怒らないから何をしても大丈夫だろう」と思わずに、怒らない人の特徴を把握し、誠意を持って接しましょう。

また、自分が怒りっぽいと悩んでいる人は、今回紹介した怒らない人になるための方法を、ぜひ試してみてください。

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