4月12日よりLemino・ひかりTVにて配信される『グッドモーニング、眠れる獅子2』の完成披露イベントが4日、東京・一ツ橋ホールにて開催され、主演を務める高岩成二、ヒロイン・小栗有以ほか主要キャストと坂本浩一監督が登壇。パート1の好評を得て製作された痛快アクション&アイドル映画の第2弾にかける意気込みを熱く語った。

  • 左から出合正幸、半田健人、小栗有以、高岩成二、賀集利樹、ケイン・コスギ、坂本浩一監督

『グッドモーニング、眠れる獅子2』は、歴代平成仮面ライダーでほとんどの主役ライダーのアクションを務め、Mr.平成ライダーの異名を持つレジェンドスーツアクター・高岩成二を主演に迎えた痛快アクションムービー。2022年の『グッドモーニング、眠れる獅子』の世界観を受け継いだ続編で、前作と同じく高岩による激しいバトル・アクションの数々と、大きな夢に向かって努力を続けるヒロインの魅力が打ち出されている。また、かつて『仮面ライダー』シリーズで主役を演じた俳優たちが「悪役」となり、変身前・変身後として共演した高岩と激しい戦いを繰り広げる部分も、大きなアピールポイントである。

本作の主人公・九條和真を演じる高岩成二は、アクションシーンの多い本作について「ガンアクションの経験がそれほどなかったので、賀集とのガンファイトには苦労しました」と、慣れないガンアクションの大変さを語った。そして「アクション経験の豊富な出合くん、そしてアメリカ仕込みのケインは、僕とアクションスタイルが違いますけど、お互いの違うところを熟知していて、迫力のあるシーンに仕上がっています」と、出合、ケインのアクションを絶賛した。

本作のヒロイン、キッチンカー「オアシス」のシェフを務める柚木朱音を演じる小栗有以(AKB48)は、高岩とケインのアクションを間近で見た感想として「ケインさんのスピーディなアクションと、高岩さんの一手一手が重いアクションが化学反応を起こして、心にグッと来ました」と、2人のスタイルの違いを見事に分析し、感動を覚えたと興奮気味に語った。また、本作では朱音の料理シーンがたくさん見られたことで、料理についてMC(ミユキニシジマ)から尋ねられると「自宅住まいなので普段はあまり料理をしないのですが(笑)。この作品で専門の方からフランス料理の作り方を教わって、新しい特技になりました! 包丁の本格的な使い方も教えてもらったので、この前“きんぴらごぼう”を作ったんです」とまぶしい笑顔を交えて答えた。

天才麻酔科医・鷹野マサキ(バルチャー)を演じる賀集利樹は「パート1のときから仮面ライダーを演じた俳優が高岩さんと戦っているのを見て、うらやましいと思っていました。『仮面ライダーアギト』の中で、唯一やりのこしたこと、それが僕と高岩さんが真正面から戦うこと。今回、役は違うけれど、翔一VSアギトという見方ができるかも」と、変身前・変身後の夢の対決が実現したことを心から喜ぶコメントを残した。

秘密結社アルテミスのトップ・蜂矢スグル(ホーネット)を演じる半田健人は「『仮面ライダー555』のころは若かったのもあり、緊張していて高岩さんと満足なコミュニケーションを取ることができなかった。この映画を通じて、もっと良い関係になれたらいいなと思いました」と、『555』放送当時の若き日を振り返りながら本作出演の思いを語った。また「僕は仮面ライダーですがアクションは得意じゃないんです。でも前作を観ていたら、歴代仮面ライダーで主役だった俳優が高岩さんにものすごくやられている。出演できる嬉しさと、俺はどうなるんだという緊張で半々でした」と、どんな役柄なのかを知る前に感じた不安を打ち明けた。

敏腕弁護士・熊見ヒロト(ベアクロー)を演じる出合正幸は「高岩さんは僕にとってもレジェンドですから、格闘シーンを撮るときはプレッシャーがすごかったです。1作目がとても面白かったですし、1人も無駄なキャラがいなかったですから、負けないように頑張らなきゃと思いました」と、2作目ならではの強い意気込みがあったことを明かした。また「坂本監督のアクション演出は、相手に“当てていく”スタイル。パンチやキックを当てなかったら、監督からすぐ“当てて!”と言われます。高岩さん、その節はどうも……」と、高岩に打撃を加えたことについて恐縮する様子を見せ、当の高岩を苦笑させた。

九條とはかつて戦場を共にした凄腕の傭兵・黒虎を演じるケイン・コスギは「昨年の『劇場版仮面ライダーリバイス バトルファミリア』に続き、こんなに早く坂本監督とお仕事ができるとは……嬉しかったです」と、坂本組での仕事が続いたことの喜びを示した。『忍者戦隊カクレンジャー』のジライヤ(ニンジャブラック)を演じていたケインは、ニンジャレッドのスーツアクターだった高岩と直接アクションシーンで絡んだ経験がなく「今回は高岩さんに引っ張ってもらい、必死でついていきました」と先輩の胸を借りたことを明かした。すると高岩から「必死だったのは俺だよ!」と、お互いが必死に相手の動きに合わせていたというコメントが飛び出し、2人が顔を見合わせて笑顔になる場面が見られた。

前作に続き、本作のメガホンを取った坂本浩一監督は「今回は脚本を練り上げる作業と同時に、どんなレジェンドを出そうかキャスティングを考えていました。前作では『仮面ライダー』の役者さんを中心に声をかけたので、今回は幅を広げて『スーパー戦隊』からもオファーをかけようと思いました」と、豪華ゲストのキャスティングを脚本作りとほぼ同時に考えていたことを明かした。

出合は『轟轟戦隊ボウケンジャー』のボウケンシルバー/高丘映士役で活躍していたが、高岩は「実は僕も『ボウケンジャー』に1年間出ていたんですよ。何の役かって? それはオープニングのボウケンブラックです。オープニングを撮っているとき、今井靖彦のスケジュールが合わなくて、僕が代わりに入ったんです」と、とっておきの裏話を披露。驚いた出合は「今まで知りませんでした! DVDで観てみます」と興奮しながら語った。

クライマックスで半田演じる蜂矢に朱音が「最高の料理」を提供するシーンがあるという。そこでの思い出を振り返った小栗は「ずっと目の前にオムライスがあったので、半田さんとオムライスの話題になり、美味しいお店を紹介してもらいました。まだ行くことができていませんが、記憶とメモには残っています(笑)」と、半田から有益な情報を得たことを打ち明けた。

また小栗は、高岩をはじめとする数々のバトル・アクションを間近で見たことで、アクションに興味を持ったらしく「カッコいい女性のアクションに憧れています。いつか坂本監督のアクション作品に出演してみたい」と今後の抱負を述べ、高岩と坂本監督を大喜びさせた。

最後にマイクを手にした高岩は、本作の見どころのひとつとして「随所に隠された特撮ネタがありますし、前作からの繋がりのある方もたくさん出ているので、探してみてください」と、『仮面ライダー』シリーズのパロディ的な要素や、続編作品ならではの魅力である「前作から引き続き登場するキャラクター」などを楽しんでほしいと語り、たくさんの人に本作を見てもらえるよう、ファンの力で広めてほしいとアピールした。

フォトセッションでは、出演者がそれぞれ得意とする「決めポーズ」を披露してくれた。出合はボウケンシルバーの変身、半田は仮面ライダーファイズの変身、賀集は仮面ライダーアギトの変身、ケインはニンジャブラック/ジライヤの名乗り、坂本監督はボウケンジャーの変身、そして中央の高岩は仮面ライダー龍騎の必殺技の構えを見せ、会場のファンを大いに興奮させた。

『グッドモーニング、眠れる獅子2』は4月12日よりLemino・ひかりTVで配信開始。

(C)2023「グッドモーニング、眠れる獅子2」製作委員会