ウェブスターマーケティングは、全国の男女500人を対象に「夫婦のお金の管理方法」に関するアンケート調査を実施。同アンケート調査は2月16日~17日の期間にインターネット上にて行われたもの。

  • 妻がお金を管理している家庭が半数近く

家計管理に悩んでいる方も多いのではないだろうか。「お小遣い制を導入したものの、配偶者からの不満が大きい」「思っていたほど貯金が増えない」という方もいるかもしれない。

今回、全国の既婚男女500人に「夫婦どちらがお金の管理をしていますか? 」と聞いたところ、「主に妻が管理している」と答えた人が45.0%で半数近くとなった。 「二人で分担」「それぞれ別で管理」も含め、妻が家庭の金銭管理に関わっているケースが多くなっている。「食料品の買い出しなどを担当しているのが妻なので、生活費の管理も妻が行っている」といったケースが多いと推測できる。

  • 夫婦のお金の管理方法1位は「お小遣い制の採用」

つづいて、具体的にどのようにお金の管理をしているか聞いたところ、1位は「お小遣い制の採用(188人)」、2位「ふたりの収入をまとめて管理(130人)」、3位「得意なほうに管理を一任(99人)」の結果となった。

収入をひとつにまとめ、お小遣い制で家計を管理しやすくしている家庭が多く、具体的には「夫はお小遣い制、妻はなし」「妻だけお小遣い制」「ふたりともお小遣い制にしている」といった声が上がった。定額のお小遣い制には「月々の出費が固定化できる」「無駄遣いを防ぎやすい」というメリットがあるため、家計管理しやすくなる。浪費しがちな人には、とくに有効だろう。一方でお小遣い制となっている側が「小遣いが少ない」と不満を抱きやすいのはデメリット。

ただ「お小遣い制ではなく、必要なものは随時購入する」という回答もランクインしている。どの管理方法が適切かは、「夫婦の性格や金銭感覚」「支出が多いか少ないか」にもよるのだろう。

2位の「ふたりの収入をまとめて管理」では、「共有の口座を作って管理」「夫婦の給与をまとめて、生活のやりくりをしてもらっています」といったコメントが寄せられ、家庭用口座をつくって生活費をまとめると、収支のバランスが把握しやすくなる。

また、全額をまとめる家庭もあれば、収入のうちあらかじめ決めておいた額(収入の◯割、◯万円など)を生活費としてまとめる家庭もある。一定額のみをまとめる方法の場合、生活費以外のお金は「各自が自由に使える」としているケースが多いようだ。「給料の全容を知られたくない」という人も納得できるだろう。

3位の「得意なほうに管理を一任」では、「通帳すべてを妻が管理して、変な収入源がないかチェック」や「夫が給与を管理し、買い物をするときは夫がすべて払うようにしている」「すべてを妻に任せている」といった声があがり、「配偶者あるいは自分がすべて管理し、もう一方は管理にノータッチ」という家庭も多いようだ。
この方法は「夫婦のどちらか一方が家計管理を得意としている」「もう一方は、家計がブラックボックスでも気にしない」という家庭に向いている。

以降、「妻の給料はすべて貯蓄し、夫の給料で必要な出費をすべて負担する」「基本的な支払いは夫の給料から行う」といった4位の「夫の給料のみで生活する」、「食費や雑費などの計算は妻が行い、引き落とし関係は夫が管理」などの、5位「生活費の支払い・管理を分担する」、「給与口座やクレジットの引き落とし情報などを共有し、お互いの支出を共有のスマホアプリに入力して毎月の収支を管理している」の6位「家計を可視化する」とつづいた。

  • 現在のお金の管理方法に満足している人が8割以上

最後に、「現在のお金の管理方法への満足度」を聞いたところ、「まあ満足している」「満足している」と答えた人が合わせて81.0%と多数。現在の家計管理方法に大きな問題は感じていない人が多いとわかる。

これには、「夫婦の給与をまとめ、夫はお小遣い制。夫が浪費家なので、私が管理する方法がベストだから」「妻が給与口座をすべて管理し、ふたりともお小遣い制。家計に入るお金と出ていくお金がわかりやすく、貯金に回す額を調整できるので」といった「今のやり方で貯金できている」「わかりやすい」などの回答が寄せられた。

管理を相手に任せている人からは「やってもらえてラク」「自分は家計管理が苦手だからありがたい」との声もあった。お互いが現在の方法に納得しており、貯金が増えているなどの結果があれば満足できるだろう。

一方、「現在のお金の管理方法に満足していない」と回答した人からは、「家計管理は二人で分担。ただ夫が勝手に必要以上の額を下ろしていたり、手数料を気にせず下ろしています。二人で分担している意味がないため、自分で全部管理した方がいいのかなと思います」や「夫婦の給与をひとつにまとめている。自分は小遣い制なのに妻は自由に使っている」といった「配偶者が決めたルールを守っていない」「自分の給料はすべて把握されているのに、相手の収入は教えてもらえず不公平」などのコメントが寄せられた。

管理方法を決めるにあたっては、「お互いが納得して守れるルールをつくる」「透明性と公平性を大切にする」などの工夫が必要だと感じる。家計や相手の小遣いまでよく把握できれば、「小遣いが少ない」と嘆いていた人も、「今は仕方ないか」と思えるかもしれない。

独身時代のお金の管理方法は自分自身で行う人が多いと思いますが、夫婦となるとまた状況が変わるだろう。それぞれ納得の行く形で夫婦のお金を管理するためにも、話し合いをしてみるのも良いかもしれない。