舞台『帰ってきたマイ・ブラザー』のフォトコールが31日に東京・世田谷パブリックシアターにて行われ、水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一、寺脇康文がコメントを寄せた。

  • 左から高橋克実、段田安則、水谷豊、堤真一

    左から高橋克実、段田安則、水谷豊、堤真一

同作は水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一の4人による新作として発表され、脚本・マギー、演出・小林顕作により上演される。昔に大ヒット曲を放ちながらも、流れ星のごとくあっという間に表舞台から消え去ってしまった4人組ヴォーカル・グループ「ブラザー4」のメンバーである、若村四兄弟(水谷豊・段田安則・高橋克実・堤真一)が迎える、40年越しの復活コンサートの物語を描く。

多くの作品で活躍する4人が兄弟役となり、また彼らの再結成を望む昔からの熱烈なファン(峯村リエ・池谷のぶえ)や、当時のマネージャー(寺脇康文)が豪華共演。久々にドラマシリーズ『相棒』に復帰し水谷とのコンビが大人気の寺脇は、かつてのマネージャーとして、ドラマとは異なる関係性も見せる。東京を皮切りに計9都市での上演を敢行し、全国に“ブラザー4”と仲間たちが極上のエンターテインメントを届けていく。4月1日の初日に先がけて、フォトコールではマギー作詞・割田康彦作曲のオリジナル曲「マイブラザー」も披露した。

水谷豊 コメント

人生では最年長ですが、舞台では末っ子です。何しろ23年ぶりの舞台出演で、勝手がわからないことも多いのですが、弟たち3人をはじめ、(寺脇)康文、(峯村)リエさん、(池谷)のぶえさんと、回りは舞台経験が豊富な錚々たる顔ぶれ! そんなメンバーたちを頼もしく感じながら、一緒に楽しく稽古を重ねてきました。もちろん「長男役」の特権で、舞台の先輩たちを「呼び捨て」にしていますが(笑)。今回の久々の舞台では、せっかくなので多くの皆さんにお会いしたいと全国ツアーにも巡ります。笑えて、ホロっとできて、観ている間は辛いことも悲しいことも忘れられる・・・・そんな素敵な時間を皆さんに過ごしていただけたら最高です!

段田安則 コメント

今回、とても気楽な気分で稽古に入りました。周りは信頼しているメンバーばかり。マギー独特の可笑しさが詰まった台本は、我々にあてて面白く書かれていて覚えるのが大変なタイプの台詞ではない。それに、大好きな水谷豊さんと初めて舞台に立てるわけですから、これは楽しいぞ! と。ただ、昔ヒットを放ったコーラスグループですから「歌」があるわけです。これにはちょっと苦労しましたが、これが「最大の見せ場」ですかね(笑)。今回、皆さんの期待値の高さを感じています。それを裏切れないというプレッシャーも実はあるんです。でも、期待していた以上に楽しかった! と皆さんに思っていただける舞台を目指しています。

高橋克実 コメント

中学、高校時代に夢中になって見ていた水谷豊さんのテレビドラマの数々。そんな憧れの豊さんと舞台でご一緒できて、しかも「兄弟役」だなんて、僕にとっては毎日が「ご褒美」みたいな至福の時間です。僕には妹しかいないんで、昔から男兄弟に憧れがありました。今回、芝居の中とはいえ、大好きな人達が兄貴や弟だなんて楽しくて仕方ありませんね。そんな兄弟の中でも、僕が演じる三男坊は、底抜けに明るいヤツ。どんなときにも能天気なほどの明るさを振りまいて、ここはWBCよろしく、全員でペッパーミル・パフォーマンスを連発するくらいの気持ちで、チームのため、兄弟のために頑張ります!

堤真一 コメント

この先、こんな現場はないと思うんです。この年齢ですから、最近は自分が最年長の現場が多いですからね(笑)。今回、周りは頼れる先輩やよく知っている顔ぶればかり。しかも、役柄は4兄弟の末っ子。何だかんだ反抗しているようでも、やっぱり兄貴たちが大好きな末っ子気質が出せればいいのかな。自分自身に余計なストレスをかけずに思いっ切り楽しんでいます。それにしても、まさか自分が水谷豊さんと同じ舞台に立つなんて、未だに信じられない気持ちです。水谷さんのドラマを食い入るように見ていた子供の頃の自分に、「お前、将来、この人と一緒の舞台に立つんだぞ!」と言ってやりたいくらいですよ。

寺脇康文 コメント

僕が演じる「中迫」は、「ブラザー4」への愛に溢れた人物。4人が久々に集まったのを目の前にしただけでも泣けてきちゃうような、とにかく4兄弟が大好きで仕方がない熱い男です。僕自身も、水谷豊さんを筆頭に、普段から大好きな4人の俳優さんが、実は兄弟だったんだ! ・・・というような感覚で、この設定を自然に楽しんでいます。豊さんとのご縁は長いですが、ドラマ「相棒」への復帰が決まるかなり前から、この舞台への出演が先に決定していたんです。ここではドラマとは全く異なる豊さんと僕の関係性を楽しんでいただけますし、登場人物たちから優しくて温かいものを受け取ってもらえるはずです。お楽しみに!

舞台写真撮影:宮川舞子