BS松竹東急では、カーアクションドラマ『ナイトライダー』のシーズン2を、4月から毎週日曜(22:00~ ※4月9日の初回は21:00~2時間SP)に放送。これを記念して、マイケル・ナイト役の吹き替えを担当するささきいさおが選んだシーズン1のエピソードBEST3を発表する特別企画を、4月1日(22:00~)ほかに放送する。そこで、ささきが、同作への愛情を語った。

  • ささきいさお

■ささきいさおコメント

BS松竹東急で『ナイトライダー』が始まったとき、ファンが教えてくれたんですよ。本人が知らないんじゃないかってね(笑)。何十年も前の作品でメカの話だけど、登場するキャラクターのやりとりがおもしろいよね。キットはメカの冷静さもありながら、演じている野島昭生くんの人間味が出ている。デボン役の中村正さんと野島昭生と僕のトリオは、すごくよかったと思うな。キャラクターとしては、マイケルは破天荒でカッコよくて女の子にもてて。男が持っている奔放さと可愛らしさが魅力だよね。キットは、メカでありながらマイケルをあったかく見守る良き兄貴っていうのかな。マイケルよりあとからできたものだろうけど、冷静で、分析力もあって、お兄さんって感じがするよね。時々けんかなんかもするし、マイケルとキットは年の近い兄弟って気がするね。

僕がマイケル役に選ばれたのは、アメリカの若い男性、“ヤンキー”っぽさがあるからだって聞いたね。確かに僕はエルビス・プレスリーだっだり向こうの文化に触れながら育ってきたから、そういう部分があるのかもしれない。日本語のイントネーションを無視して、向こうの言葉っぽくやっちゃったり。それでいてアテレコ調じゃない。そういうところが良かったんじゃないのかな。

『ナイトライダー』の見どころは、何と言ってもマイケルとキットの活躍だけど、だんだん派手になっていって、ドカンドカン爆発している中をキットが走っていってよく壊れないなって思ったり(笑)。でもそんな中で、マイケルとキットが相棒同士で言い合ったりなだめ合ったり、一緒に作戦をねったり、そのやりとりがおもしろい。決して馴れ合いじゃなく、マイケルが馴れ合おうとしても、キットがそれを許さないぞ、というかね。キットはいつもマイケルを冷静に見守っている。野島くんと僕の掛け合いも、回を重ねていくうちに、「こういうのだったらこういったほうがいいね」って話し合って決めたり、僕が勝手にやっちゃったら、向こうがうまく受けてくれたり。声の質としては、低いところを使ったり高いところを使ったり、いろいろやっているんだけど、野島くんがそれに合わせながらやってくれるから、さらに躍動感が出てくる。2人ともいい声出し、聞いていて心地良いいと思います(笑)。『ナイトライダー』は僕と野島昭生くんにとって、最高傑作なんじゃないかな。

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