八芳園では3月17日~4月9日まで「TOKYO SAKURA GARDEN SPRING FESTIVAL 2023」を開催している。庭園は入場無料。広大な日本庭園をピンク色に染めるライトアップを日没から21時まで楽しめるほか、新たなグルメスポット『白金横丁』では週末限定で花見団子や桜色カクテルが提供される。

  • 八芳園では3月17日から4月9日まで「TOKYO SAKURA GARDEN SPRING FESTIVAL 2023」を開催

■日本庭園でグルメと夜桜を満喫

江戸時代から400年続く、八芳園の日本庭園。広大な敷地には、カワヅザクラ、ヨシノザクラ、ヤエザクラ、シダレザクラなど約80本の桜が植えられており、4月中旬まで春気分を存分に味わうことができる。

  • 八芳園の庭園入口(木戸門)

今年(2023年)の八芳園では、春シーズンのコンセプトを「春、灯る」と定めた。数年前より開催しているTOKYO SAKURA GARDEN SPRING FESTIVALだが、コロナ禍の落ち着いた今春は、夜桜ライトアップもスケールを増して実施する。

  • 夜桜ライトアップの様子

  • 桜の木のシルエットを地面に映す演出

  • 原稿執筆時点(3月17日)でソメイヨシノが5分咲きほどだった

庭園に直結するポップアップバー『白金横丁』は3月24日~26日、31日、4月1日、7日~9日の計8日間、17時~20時30分(L.O.20時15分)のスケジュールでオープン。

  • ポップアップバー『白金横丁』(B1チャペルロビー、庭園の滝前)

オリジナルSAKURAカクテル(1,000円)、SAKURA団子(500円)、ザーサイときのこの肉まん(500円)のほか、ノンアルコールのSAKURAモクテルやジュースを提供する。

  • 塩気と甘じょっぱさの感じられる「SAKURA団子」。フォルムもかわいらしい

  • ほどよくスパイシーで食欲をそそる「ザーサイときのこの肉まん」

店内にいくつかのテーブル席を用意するほか、庭園内のベンチでも楽しめる

  • 「オリジナルSAKURAカクテル」は、日本酒(白鶴)+トニックウォーター+桜の塩漬けを使用。白ワインをベースにしたものも提供する

開催初日となる3月17日には琴奏者 明日佳氏が生演奏を披露し、来園者を魅了した。4月2日には世界の音楽シーンで活躍するDJ 沖野修也氏による一夜限りのDJナイト「粋-Night」も開催を予定している。

  • 幻想的な桜のライトアップの下で演奏する、琴奏者 明日佳氏

今回、八芳園プロデュース事業部の魚谷梨紗氏に話を聞いた。同氏によれば2020年の春、TOKYO SAKURA GARDENが開催できなかったことは社内で働くスタッフにとってもショッキングな出来事だったという。「準備万端だったのに、本当に寂しいことでした。あれから3年が経ちます。ここ最近では庭園を訪れるお客さまも戻りつつあり、海外からのお客さまの姿も見かけるようになりました。日常が戻ってきたのを実感します」と魚谷氏。

  • 庭園内のベンチで夜桜を楽しむ

そして次のように続けた。「格式の高いレストラン、料亭などは、若いお客さまには敷居が高く感じられることがあるかも知れません。なかには『結婚式の日じゃないと来ちゃいけない』と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし八芳園は、中庭にも無料で入れます。ぜひ、お気軽にお越しください。都会の喧騒を忘れて、贅沢な、温かな気持ちで心ときめく春のはじまりを迎えていただけたらと思います」。


なお、八芳園内レストラン「スラッシュカフェ」、料亭「壺中庵」でも春らしさを堪能できる期間限定コースや会席を3月17日~4月9日まで提供している。ぜひ、桜と一緒に"食"でも春の訪れを楽しんでみてはいかがだろう。