女優の和久井映見が、4月30日にスタートするABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『日曜の夜ぐらいは...』(毎週日曜22:00~)に出演することが19日明らかになった。

和久井映見 (C)ABCテレビ

岡田惠和氏の書き下ろしとなる同作は、清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠という今年の日本アカデミー賞でそれぞれ優秀助演女優賞、最優秀主演女優賞、新人俳優賞を受賞した3人が「人生とは、家族とは、愛とは」をテーマに女性3人の友情を紡ぐハートフルストーリー。足の不自由な母との2人暮らしを支えるため休みなくバイトを続ける岸田サチ(清野)、家族から縁を切られながらも退屈な毎日に楽しみを求めてタクシー運転手を続ける野田翔子(岸井)、両親との縁が浅く借家暮らしを送りながら祖母と工場勤務を続ける樋口若葉(生見)……離れた場所に住み、お互いの存在も知らない3人があるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たす。そして心を通わせ始めた彼女たちにある“奇跡”が起き、行き詰まっていた人生が静かに動き出すことに。

岡田脚本作品に数多く出演してきた和久井が演じるのは、清野が演じる主人公・岸田サチの母親である邦子。あるときから車椅子生活を送っており、サチと2人きりの暮らしの中、家計を支えるサチがバイトで留守がちなこともあって外出の機会は極端に少なく、サチ以外の人間との交流もない。しかし邦子本人に翳りはなく、その運命を一身に背負い込んでいるのはサチの方。そんなサチに対し、母親として負い目や気遣いはあるものの、1人でいる時間が長いゆえにサチがいるときには構ってほしくて、つい絡んだりむくれたりしてしまう、そんなおちゃめな一面を持った人物だ。サチと邦子はお互いを思いやりつつも、母娘ゆえの面倒くささやだんだんと煮詰まっていく空気、その発散の仕方など、家庭の内側で繰り広げられる言葉と感情の応酬を繰り広げていく。

和久井は今作について「人の縁、人とのつながり。人は一人では生きていないから、だからこそ、あたたかくもあり、逃れられないせつなさもあり。サチ、翔子、若葉。出会うことによってそれぞれの人生が動き出し、お互いを思いながら、まわりの人も巻き込みながら、また人生が動いていく。台本を読み、とってもせつなく、みんな幸せでいてほしい。笑っていてほしい。そう願わずにはいられません」とコメントを寄せた。