ライボは3月13日、「2023年 自己都合退職の実態調査」の結果を発表した。調査は2月22日〜28日、20人〜1000人以上規模の会社所属で1年以内〜10年以上勤務している20〜50代の社会人男女423人を対象に行われたもの。

  • 会社を退職した経験/これまで経験した退職の種類

まず、これまでの退職経験について聞いたところ、「経験あり」が71.4%、「退職経験なし」が28.6%となった。退職経験のある302人に退職の種類を聞くと、89.1%が「自己都合退職」と回答。「会社都合退職」は21.5%であった。

自己都合退職の経験がある292人に、実際の退職理由を尋ねると、20.2%が「実際は会社都合だった」と回答した。「実際に自己都合だった」は79.8%。

  • 自己都合で処理された際の退職理由/失業者にとって自己都合退職の印象

また、回答者全員に失業者にとっての自己都合退職に対する印象を聞くと、19.2%が「とても不利だと思う」、20.5%が「不利だと思う」、42.4%が「どちらかといえば不利だと思う」と回答し、合わせて82.1%が不利だと思っていることが分かった。

退職経験のある302人に、自己都合退職時の会社側の対応について尋ねたところ、「全く説明がなかった」が46.7%で最多となった。「口頭での説明はなく書面で確認した」は13.2%、「口頭での説明はなく書面でも確認できなかった」は4.6%となり、合わせて64.5%が自己都合退職時に口頭での説明がなかった結果となっている。

  • 自己都合退職の処理について会社側からの説明/会社側の対応

また、自己都合退職経験のある292人に、会社側の具体的な対応について聞くと、「会社側から説明なく自己都合退職にされた」が38.2%で最も多く、次いで「会社側から説明はあったものの自己都合退職に促された」が12.7%、「ほぼ強制的に自己都合退職にされた」が13.9%で続いた。合わせて64.8%が自己都合退職に不服を感じていることがうかがえる。

退職経験のある302人に、退職してから次の仕事に就くまでの期間を尋ねると、「1ヶ月未満」が51.0%で最多となり、以下「1〜3ヶ月未満」が22.2%、「3〜6ヶ月未満」が10.6%で続いた。「6ヶ月以上」は16.2%。また、失業給付金の受給経験については「経験あり」が41.1%、「経験なし」が58.9%となっている。

  • 退職してから次の仕事につくまでの期間/失業手当(失業給付金)を受給した経験

退職経験のある302人に失業給金の手続きから受給できるまでの期間への印象を聞いてみた。すると、26.8%が「とても遅い」、25.2%が「遅い」、36.8%が「どちらかといえば遅い」と回答し、合わせて88.8%が遅いと感じていることが分かった。

また、失業給付金を受給できる期間への印象については、「とても短い」が18.9%、「短い」が25.5%、「どちらかといえば短い」が32.1%という結果となり、計76.5%が短いと思っていることも分かった。

  • 失業手当(失業給付金)の手続きから受給するまでの期間/失業手当(失業給付金)を受給できる期間

回答者全員に、政府による失業給付見直しへの賛否について尋ねてみた。すると、「とても賛成」が20.1%、「賛成」が30.7%、「どちらかといえば賛成」が32.2%となり、合わせて83.0%が賛成派の回答をした。一方で、反対派の回答は全体の17.0%に。

  • 政府による失業給付見直しの賛否/政府の失業給付見直しによる労働移動

また、失業給付の見直しで転職などの労働移動への影響について聞くと、「とても円滑になると思う」が24.8%、「円滑になると思う」が37.8%、「どちらかといえば円滑になると思う」が18.5%となり、合わせて81.1%が円滑になると考えていることが分かった。「特に変わらないと思う」は全体の18.9%となっている。