エス･エム･エスは3月9日、「看護師の働き方に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2022年12月13日～27日、同社運営の看護師・看護学生向けコミュニティ「ナース人材バンク」「ナース専科」を利用している看護師1万9,335名を対象にインターネットで行われた。
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職場に満足・不満足を感じる点
調査によると、職場に満足を感じている看護師は約6割(59.2%)。職場のどのような点が満足なのかを聞いたところ、「同僚との関係」(80.2%)、「患者との関係」(79.5%)、「休日・休暇の希望考慮」(73.1%)が上位に。一方、不満足を感じる点の上位は「適切な人員配置」(69.4%)、「指導方法のバラつき」(65.9%)、「企業・施設の方針」(64.3%)という結果に。
また、前職の退職理由を教えてもらったところ、「上司との関係に不満がある」(28.1%)が最も多く、次いで「勤務時間が長い・残業が多い」(25.3%)、「昇進・昇給・給与など処遇面に不満がある」(16.5%)と続いた。
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今後のキャリア志向
続いて、今後のキャリア志向について聞いたところ、「長く安定的に働きたい」(66.8%)がダントツのトップに。次いで「明確な意向・希望は無い」(25.1%)、「他の医療機関での勤務経験も積みたい」(15.0%)と続き、昨年に引き続き安定志向が強いよう。
また、退職を取りやめるに至った理由を聞いたところ、「人間関係が改善された」(40.6%)、「異動ができてやりたい仕事ができる環境になった」(31.3%)、「勤務時間や休日などの労働条件が改善された」(30.7%)が上位に。年齢層別にみると、21歳～30歳は「人間関係の改善」(45.6%)で、31歳～40歳は「労働条件の改善」(37.1%)で退職を取りやめた割合が大きかった。
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転職後の働き方の希望
次に、転職後の働き方の希望を聞いたところ、多い順に「常勤(日勤のみ)」(58.4%)、「常勤(夜勤あり)」(31.6%)、「非常勤」(26.4%)という結果に。
転職先の候補は若年層と熟年層で差異があり、21歳～50歳までは「病院」(72.6%～87.9%)、51歳からは「介護施設」(62.4%)が最多。若年層ほど一般企業や美容クリニックも上位候補にあがる傾向が見られた。
また、入職時のサポートについては、3人に2人(66.9%)が十分であると感じており、特に「同僚からのサポート」(52.4%)、「一通りの業務ができるまでプリセプターがついてくれた」(36.9%)といったサポートが有効だったよう。一方、入職時のサポートが不十分だと感じているのは、「業務マニュアルが整備されている」がダントツの58.0%だった。
最後に、1年前と比較した就業先への満足度の変化を聞いたところ、51.2%が「よくなった」と回答し、若干の改善傾向が見えた。
