女優の吉高由里子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『星降る夜に』(毎週火曜21:00~)がこのたびクランクアップを迎えた。最終話はあす14日に放送される。

  • 左から北村匠海、吉高由里子=テレビ朝日提供

大石静氏が脚本を手掛ける同作は、のどかな海街を舞台に、感情を忘れて孤独に生きる産婦人科医・雪宮鈴(35歳/吉高)と、音のない世界で自由に生きる10歳下の遺品整理士・柊一星(25歳/北村匠海)という命の始まりと終わりを司る2人が、星降る夜の出会いを機に運命の恋を育んでいくヒューマンラブストーリー。ディーン・フジオカは、心優しきポンコツ天然新人ドクター・佐々木深夜(45歳)を演じている。

吉高&北村は、2人そろってクランクアップ。吉高は「こんなに早く終わると感じたドラマは初めて。このドラマの現場は私にとって、“当たり前の日常”になっていました。その日常が奪われてしまう寂しさが、明日からすごく襲ってきそうです」と、喪失感を予感しながらも、その心は前向き。「その寂しさを紡いでいったら、『寂しい分だけ現場に浸れていたんだよ』っていう喜びが出てきそうな感じがします。その喜びを大切に咀嚼しながら、この現場を卒業していきたいと思います」と語った。一方、北村も「こんなに撮影が終わってほしくないなと思うことは、ちょっと久々。毎日笑っていたな、という印象です」と撮影を回顧。初めて手話での芝居にも挑戦したが、「今や普通のお芝居をするのがちょっと怖いくらい、手話が馴染んじゃいました。それほど、一星でいる毎日が自分にとって、とてもいい日々だったなと思います」と笑顔を見せた。

コメントは以下の通り。

■吉高由里子

こんなに早く終わると感じたドラマは初めてです。このドラマの現場は私にとって、“当たり前の日常”になっていました。いろんなところへ行って、もう二度と来ないんだろうな……と思うような道を、一星やスタッフの皆さんと一緒に歩いて……。思い出がいっぱいある、その日常が奪われてしまう寂しさが、明日からすごく襲ってきそうです。

今回の現場では、私が10代や20代前半だった頃にご一緒したスタッフさんとも再会できて、すごく懐かしくもなったり、また会えるってうれしいなと改めて思ったりもしました。きっと明日からはすごく寂しくなると思うけど、その寂しさを紡いでいったら、「寂しい分だけ現場に浸れていたんだよ」っていう喜びが出てきそうな感じがします。その喜びを大切に咀嚼しながら、この現場を卒業していきたいと思います。ありがとうございました!

■北村匠海

何ですかね、このしんみりムードは(笑)。こんなに撮影が終わってほしくないなと思うことは、ちょっと久々だったりします。すごく楽しかったですし、一星を通しても自分自身を通しても、毎日笑っていたな、という印象です。手話での芝居は、自分にとって最初はチャレンジだったんですけど、それがだんだん当たり前になっていきました。今や普通のお芝居をするのがちょっと怖いくらい、手話が馴染んじゃいました。それほど、一星でいる毎日が自分にとって、とてもいい日々だったなと思います。また同じチームで、皆さんと作品を撮れたら幸せだなと思います。ぜひまた一緒に作品をやってください!